業種によって違う!?集団分析データから見た健康リスク

業種によって違う!?集団分析データから見た健康リスク

ジャンル:ストレスチェック

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ストレスチェックの実施サービス会社であるドクタートラストは、ストレスチェックの集団分析データをもとに、業種別の「健康リスク」を算出しました。その結果、総合的に最も健康リスクが高い業種は「運輸」、逆に健康リスクが最小となった業種は「郵便等」という結果になりました。ストレスチェックによる職場改善を行う場合などに向け、業種別健康リスクも知っておきましょう。

仕事の負担とコントロールによる業種別健康リスクランキング

個々人の仕事の負担と、仕事負担をコントロールできるかを、ストレスに及ぼす影響を示したものが、「仕事の負担とコントロール」によるリスクです。仕事量が多く困難な業務でも、自分のやり方やペースで行える業務はストレスが溜まりにくく、リスク値は低くなります。逆に仕事の負担が多くなくても、自らの裁量が生かせない業務はストレスが溜まりやすくなり、リスク値が高くなります。

このリスクのランキングの第1位は「医療・福祉」、2位は「金融」、3位が「建設」となりました。医療や福祉は、人の健康を守るという負担感に加え、自らの裁量で仕事量をコントロールしにくい業種といえます。ランキングの下位は「郵便等」や「公務」、「学術・専門」などで、仕事量が適切で自らコントロール可能な業種といえます。


上司や同僚とのコミュニケーションによる業種別健康リスクランキング

職場の上司や同僚とのコミュニケーションがストレスに及ぼす影響を示したのが、「上司・同僚とのコミュニケーション」によるリスクです。きつい仕事であっても上司や同僚とのコミュニケーションが円滑であればストレスは溜まりににくく、リスク値は低くなります。逆に仕事量が適切で仕事の負担が少なくても、孤立しがちでコミュニケーションが乏しいとストレスが溜まり、リスク値が高くなります。

このリスクのランキングの第1位は「運輸」、2位は「医療・福祉」、3位が「生活・娯楽」、4位が「製造」となりました。トラックなどで荷物を運ぶ運輸業のドライバーは、単独で行う仕事も多いため、上司や同僚と共有する時間が短く、コミュニケーションが少なくなる傾向にあります。ランキングの下位は「郵便等」や「インフラ」、「金融」など、チームで仕事を進めるためのコミュニケーションの必要性もあり、リスク値は低くなるようです。


業種別健康リスク総合ランキング

ストレスチェック実施サービス会社のドクタートラストは、「仕事の負担とコントロールリスク」「上司・同僚とのコミュニケーションリスク」をかけ合わせて、健康リスク総合ランキングを公表しました。

健康リスクランキングの1位となった業種は「運輸」、2位は「医療・福祉」で、この2業種が突出してリスク値が高くなりました。リスク値が高いと、仕事のストレス要因で疾病休業などの健康問題が起きるリスクが起きる可能性が高くなります。なお、下位は「郵便等」や「学術・専門」となりました。


集団分析結果も活用しよう

企業ではストレスチェックを実施した後に集団分析の結果を知ることができます。集団分析結果を活用し、従業員のストレス要因が仕事の負担とコントロールによるものなのか、上司や同僚とのコミュニケーションによるものなのかを把握することで、職場環境の改善方法が立案しやすくなります。業種別に異なる健康リスクを把握したうえで、集団分析結果を活用すると、その業種に適した職場環境の改善を行うことに繋がります。