ストレスチェック制度実施者が語る、ストレスチェックの現状

ストレスチェック制度実施者が語る、ストレスチェックの現状(1)

ジャンル:インタビュー/コラム

ストレスチェック制度実施者が語る、ストレスチェックの現状(1)

ジャンル:インタビュー/コラム

Facebook Twitter

群馬県前橋市で無料カウンセリング、福祉相談を行っている、フリーム★カンパニーの安逹と申します。
この度、ご縁がありストレスチェックナビに寄稿させて頂くこととなりました。
どうぞよろしくお願い致します。

さて、私が企業に訪問しご提案をしている中で感じた事をいくつかご紹介したいと思います。現状では特に、50~100人規模の事業場が、ストレスチェックの導入に困惑している様子が見受けられます。
経営者様や御担当者様とお話をさせて頂くと、

①産業医はいるが受けてくれない
②希望者だけの実施では経営側として集団分析の効果が出ず、メリットがない
③受けてくれても嘘をつかれては意味がない
④声かけのしかたで希望者を少なくして経費を浮かせても良いのか?
⑤どの時期に行うのが適切か?
⑥健診と同時に済ませたい
⑦社内で守秘義務が守れる実施事務従事者の選任に迷う
⑧個人データを社内で漏らさず保管できるか心配(紙媒体の場合は特に)

といった声が多く聞かれました。

産業医は受けてくれないの?

まずは①の産業医への依頼ですが、提携している産業医といっても内科医のことが多く、「ストレスチェックのことは分からない」と言われてしまうことが殆どです。また、費用面においても直接交渉は難しくなりますね。

このような場合は、外部か内部にストレスチェック実施者を確保し、その上で産業医には共同実施者として、最終の面談のみをお願いする、といった形が望ましいでしょう。

産業医へ支払う費用についてですが、これも規定が無く、面談一人につきいくらとするか、日当か、などの確認と合意が必要です。目安となるのは、50人以下の事業場に出る補助金が今後も相場となっていくでしょう。

まとめとなりますが、産業医はストレスチェック制度の専門家ではありません。調整役としてうまく間に実施者を挟むことで、大手に外部委託するよりも経費が削減され、また産業医ともこれまで通りの信頼関係が継続できるのではないでしょうか。

次回は、集団分析やストレスチェックを行う時期について、お話したいと思います。



カウンセリング&ソーシャルワーク
フリーム★カンパニー
代表 安逹美紗