メンタルヘルス対策にも活かせる資格「オンラインカウンセラー」とは

メンタルヘルス対策にも活かせる資格「オンラインカウンセラー」とは

ジャンル:ストレスチェック

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ストレスチェックの義務化などメンタルヘルス対策が重要視される中、人事労務担当者には高ストレス者やメンタルヘルス不調者をサポートする役割が期待されています。一方で、メールなどオンライン上のやりとりが増えることによって思わぬ事態に発展し、その後の対応に苦慮したという声も少なくありません。今や、オンライン上のコミュニケーションスキルは人事労務担当者にも不可欠といえるでしょう。そこで今回は、オンラインカウンセラーについて日本オンラインカウンセリング協会(JOCA)が開講する「初級オンラインカウンセラー養成講座」などを通して紹介します。

オンラインツール上のコミュニケーションで生じやすい問題

eメールやチャットなどインターネットを利用したコミュニケーションツールは、利便性の高さからビジネスでも多用されています。しかし、文字だけの情報は相手の表情やしぐさ、また、声のトーンやイントネーションなどもわからないため誤解が生じやすく、思わぬトラブルに発展することもあります。人事労務担当者の中には、休職中のメンタルヘルス不調者からのメールに返信する際、「心理的な負担を与えないように、かなり気を遣っている」などオンラインコミュニケーションに困惑している担当者は少なくないようです。

重要な内容については対面でやりとりするのが望ましいとされていますが、社員の方からメールでのやりとりを希望することもあるでしょう。メールの送り手と受け手との間に起こりがちな行き違いを防ぐためには、人事労務担当者や管理職もオンライン上のコミュニケーションスキルが必要といえます。


2日間で学ぶ「初級オンラインカウンセラー養成講座」

NPO法人 日本オンラインカウンセリング協会(JOCA)が開講している「初級オンラインカウンセラー養成講座」は、2日間かけてスキル習得を目指します。受講対象は医師や臨床心理士などの資格保持者だけでなく、一定の条件を満たしていれば人事労務担当者や管理職も受講できます。たとえば、2年以上の相談実績がある(書類審査あり)、または講座を受講するのに十分な業績があると認められた(協会理事の承認が必要)という場合です。

講座の1日目にはオンラインコミュニケーションにまつわるトラブル事例とその対応、また、メールカウンセリングについて事例を通して具体的に学んでいきます。2日目は精神疾患やメンタルヘルスカウンセリングなどの基礎を押さえた上で、メールカウンセリングの実践的なトレーニングを行います。


JOCAの認定資格「オンラインカウンセラー」取得の流れ

「初級オンラインカウンセラー」の資格を取得するためには養成講座を受講後、認定試験に合格し、日本オンラインカウンセリング協会への入会と資格登録が必要となります。また、初級オンラインカウンセラーの資格取得者で、一定の相談実績をもつ人は、上級オンラインカウンセラーの認定試験にチャレンジすることができます。

さらに、オンラインカウンセラーの資格を日頃の業務に活かすためには資格取得後もスキルアップ講座などを受講し、研鑽を図ることが重要です。「必要になったら」と先送りにせず、支援マインドやコミュニケーションスキルを身につける機会を積極的につくり、自社のメンタルヘルス対策に活かしましょう。