厚生労働省、ストレスチェック実施プログラムの改訂版を公開
ジャンル:ストレスチェック
厚生労働省、ストレスチェック実施プログラムの改訂版を公開
ジャンル:ストレスチェック
50人以上の労働者がいる会社に、毎年の実施が義務づけられているストレスチェック制度。ストレスチェックの調査票を配布して回収するという事務作業を大幅に減らすには実施プログラムの活用です。厚生労働省は2018年3月30日にストレスチェック受検と結果の出力等を実施できるプログラムの改訂版を公開しました。
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム
厚生労働省では、事業者がストレスチェック制度を円滑に導入できるよう、ストレスチェックの受検、ストレスチェックの結果出力、集団分析等ができる「厚生労働省版ストレスチェックプログラム(以下「実施プログラム」を無料で配布しています。
ストレスチェックは紙の調査票を労働者に配布して、記入後の調査票を回収する方法での実施も可能ですが、実施プログラムを活用することでストレスチェック担当者の事務作業を大幅に減らすことが可能となります。
実施プログラムでは、ストレスチェックの実施、ストレスチェック結果の出力、高ストレス者の判定、職場ごとのストレスチェック結果の集計や分析ができます。実施プログラムは、ストレスチェックを実施する「受検者回答用アプリ」と、ストレスチェックの結果を管理する「実施者用管理ツール」から構成されています。実施プログラムのダウンロードサイトは2015年11月に開設され、2017年4月にWindows10に対応する(Ver.2.0)にバージョンアップされました。2018年3月には(Ver.2.1)が公開され、小さな不具合が修正されました。
改訂版ストレスチェック実施プログラムの機能
厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム(Ver.2.1)には、以下のような機能があります。
①労働者が画面でストレスチェックを受けることができる機能※職業性ストレス簡易調査票の57項目によるものと、23項目によるものの2パターンが利用可能
※紙の調査票で実施しCSV等へ入力したデータをインポートすることも可能
②労働者の受検状況を管理する機能
③労働者が入力した情報に基づき、あらかじめ設定した判定基準に基づき、自動的に高ストレス者を判定する機能
④個人のストレスチェック結果を出力する機能
⑤あらかじめ設定した集団ごとに、ストレスチェック結果を集計・分析(仕事のストレス判定図の作成)する機能
⑥集団ごとの集計・分析結果を出力する機能⑦労働基準監督署へ報告する情報を表示する機能
実施プログラムのダウンロード方法
「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」は、事業場の担当者の方向けのダウンロードサイトです。新たなダウンロードとバージョンアップの2つがあります。以前のバージョンを利用している事業場は早めにアップグレードしましょう。
また、ストレスチェックを体験したい個人の方は、「こころの耳」に掲載されている「5分でできる職場のストレスセルフチェック」を利用しましょう。
ストレスチェック結果に基づく集計と分析
実施プログラムでストレスチェックを実施した場合、診断結果は労働者個人に通知されます。結果の集計や、10人以上の部署ごとの労働者のストレス度も分析できますので、職場環境改善にも役立てることができます。
なお、公開されている実施プログラムそのものを事業場で変更することはできませんので、更に詳しく分析したいなどの希望がある事業場は、ストレスチェック提供会社に相談してみましょう。