【インタビュー】日本メディメンタル研究所

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ジャンル:インタビュー/コラム

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ストレスチェックナビ編集部では、ストレスチェック提供会社の担当者へ独自取材を行っています。今回は、日本メディメンタル研究所の清水所長にインタビューを行い、実際の導入にあたってのポイントや他社サービスとの違いなどを伺いました。【PR】

■ストレスチェック制度開発の経緯とその特長は?

「メンタルヘルス対策」=「ストレス対策」ですが、ストレス対策が感情だけにフォーカスされるという誤った方向に話が進んでいることが多いと個人的に感じていました。体の問題をベースに心の問題が生じることも多いのです。ストレス対策の中で、身体のケアや生活習慣の管理の大切さも言っている人が少ないことに、違和感を持ちました。心と体の両面の体調管理に基づいたメンタルヘルス管理を伝える一つのきっかけとしてストレスチェック制度を使って伝えていきたいと思っています。

弊社の「メンタルチェック@クラウド」という商品は、ストレスチェックだけでなく、最大の特長は、中程度のストレスと高ストレスの方に対してセルフケアの内容を10分程度の動画で受講できることが特長です。他社の商品では、チェックをしても結局、高ストレス者かどうかだけで従来のストレスチェックは終了しています。高ストレス者だけでなく、中程度のストレス者に対して身体も含めたセルフケアについて受講できる機会を作っていることが、弊社の商品の大きな特長です。また、受検しやすいように手間のかからないWebで、スマホやガラケーでも受検できるようにしていることも特長となります。


■いつ頃から構想をしていたのか?

以前から考えていたわけではなく、弊社と契約している会社からストレスチェックについて依頼されたため、スマホで簡単にできるシステムを作れたらよいと思ったことがきっかけでした。最初は簡素なシステムを考えて株式会社エクスウェルへ相談したところ、スマホやガラケーで見られる動画を簡単にストレスチェックに追加できるとご提案いただき、それから徐々にストレスチェック・システムの構想が膨らみました。結果として、具体的に構想案が完成したのは一昨年の秋ごろ、新聞でストレスチェックの義務化が報道されてからです。チェックだけして終わりだったら、他社の商品と同じになるため、付加価値を付けるために、中程度のストレス者からセルフケアの動画を視聴できるようにし、しかも、動画の内容を心と体の健康管理に着目して作成しました。健康な人でも何に気を付ければいいかと、具体的に説明することに特化しました。


■動画を視聴した顧客の反応はどうか?

一部の方に、動画を見て頂いたところ普段の生活から気を付けることが意外に多いということを初めて気づいたようでした。「ストレス」とは病弱な人向けと思っていたが、身近なものに感じることができたと好評でした。会社によっては、動画を研修で使いたいとの要望も受けました。従来のストレス対策の動画の内容よりも新鮮味があったようでした。


■ストレスチェック制度が広まることで、どのように活用してほしいか?

高ストレスと言われた人が、自ら手を挙げて会社が設定した面接指導を受ける確率は正直少ないと思います。現実的には1%未満と言われています。そういう状況では、ストレスチェック制度の趣旨が日本の企業や従業員に広まっていきません。チェックだけでなく、普段から「ストレス対策」として、何に気を付けるかをしっかりと広めていかなければならないと思っています。


■中小企業の経営者向けにサービスのポイントや伝えたい事はあるか?

中小の事業場からするとコストの問題を非常に懸念されますが、コストだけに気をとらわれてチェックだけに終始すると、法律の目的である「メンタルヘルス不調の予防」まで至りません。結果が悪くても面接指導を受けるために手を挙げられない従業員にさりげなくセルフケアの内容を動画で見せられたらよいと思います。面接指導を会社に申し出ないから本人の問題と片づけずに、会社が「ストレス対策」において最善を尽くさなければならないと思います。ストレスチェックやチェック後の面接指導に対応できる産業医と契約している事業場は限られていますし、精神科医が日本中の企業の職場のメンタルヘルスに対応できるわけではありません。そういう意味でも、弊社の「メンタルチェック@クラウド」という商品を、中小の事業所に活用してほしいです。