ストレスチェック結果を活かして働きやすい職場へ!職場改善の具体例!

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ジャンル:労務管理

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ストレスチェックを行うということに関してはどの事業場も関心をもち、情報収集を綿密に行っていることと思います。しかし、注目してほしいのはその後。事業場独自に行ったストレスチェックの結果を活かして、より働きやすい職場環境を作れているかどうかにあると思います。今回は、ストレスチェックを活かして、働きやすい職場を作るにはどうしたらいいのか。その職場改善の具体例について各事業場の取り組みを調べてみました。

ストレスチェック後の対策、どのくらいの事業場が取り組んでいる?

ストレスチェック後の対策にどのくらいの事業場が取り組んでいるかご存知でしょうか。昨年行われた調査によると、ストレスチェック後の対策が明確となっておりカウンセラーの配置などにも徹底している事業場は、2割程度にとどまっているという現状が判明しました。まだ対策を具体的には行っていないものの検討している事業場が1割程度。それ以外のおおよそ7割の事業場はストレスチェック後の対策を全く立てていないということになります。
また、対策を立てている2割の会社でもほとんどがノー残業デーの配置、もしくはカウンセラーを立てるといった行政の提案する対策にすぎず、独自の対策を立てているところは10%にも満たないということです。


ストレスチェック後のストレス対策その1 ブレイクタイムを作る

それでは、その10%ほどの事業場はどのようなストレス対策を行っているのでしょうか。ストレスチェック後の対策で最も多く見られるのが、「ブレイクタイムを作る」ということです。現状取り入れられているブレイクタイム例はコーヒーや紅茶を飲むのが6割程、おやつといった間食を摂るというのが3割程となります。他にも昼寝の時間を設けたり、同僚と話をする時間を設けるといったことも、ブレイクタイムの一環として取り入れられているようです。仕事中のブレイクタイムは仕事の効率を上げ、残業の防止にもつながります。また、ブレイクタイムとして喫煙をする人は、その場でも同僚たちと交流が持てるため、その交流がストレス発散に繋がっているという結果も。なかには会社側がブレイクタイムを設定していなくても個々に仕事の効率化を上げるためにブレイクタイムを摂っているところもあるとのこと。ブレイクタイムを過ごす時に飲むコーヒーや紅茶、お菓子にこだわるなど小さなことでストレス対策としているところが非常に多いようです。


ストレスチェック後のストレス対策その2  事業場ぐるみでリフレッシュの機会を作る

2つ目に事業場で行われているストレス対策として、事業場ぐるみでリフレッシュをするということが挙げられます。最近では就職説明会での職場紹介のなかに、職場の同僚たちとリフレッシュ目的で旅行へ行ったり食事へ行ったりといった場面を紹介する事業場も多いように感じます。特に、近年では女性の社会進出、女性の事業場における地位が高くなっているため、その女性たちが積極的に企画し、仲間を集めて盛り上がっているというところが多いようで、その企画に対して事業場が資金を出してあげるようです。普段仕事中では言い合えないことも言うことができ、一緒に楽しんだというその一体感を仕事に生かしていく傾向にあるようです。食事や旅行といったアクティブなもの以外にも、会社でヨガの時間を作ったり、フィットネスクラブを作って体を動かしてもらってリフレッシュする機会を作るなど、資金面だけでなく事業場ぐるみでリフレッシュの機会を与えているようです。


ストレスチェック後のストレス対策その3 中立した第三者を気持ちのはけ口として設置する

カウンセラーを置いて、社員たちの悩みや相談を聞いてもらうという対策をとっている事業場はおそらく一番多いかと思います。それは、カウンセラーであれば業務や人事と一切関係ない、中立した第三者であるからなのではないでしょうか。身近な同僚や後輩こそ、気軽に話しやすいものの、もしかしたら上司や人事に喋ったことを漏らされてしまうなどという不安もあるかと思います。気軽に話ができる存在として中立した第三者であるカウンセラーに思いをぶちまけるものストレス対策には効果的であると思います。


事業場の管理職へ知ってほしい。1番のストレス対策は業務の軽減であることを。

7割の会社がストレス対策としてノー残業デーを推進している日本。平成13年に厚生労働省が所定外労働時間の削減を明言したことを背景に生まれました。ノー残業デーを制定することで、家庭生活の充実、社会参加の促進、創造的自由時間の確保ができるようになり、これらがストレス軽減になると考えられてきた結果となるのではないでしょうか。ノー残業デーは管理職者が制定しやすい制度となるのではないでしょうか。他社のストレス対策を参考に、自社のストレス対策の充実を図ってみてはいかがでしょうか。