マインドフルネス。日本のビジネスパーソン向けに僧侶がコーチに?
ジャンル:労務管理
マインドフルネス。日本のビジネスパーソン向けに僧侶がコーチに?
ジャンル:労務管理
忙しい毎日を繰り返していると「やること」が生活の中心となり、今の自分の気持ちを見過ごしてしまいがちになります。そして、ある日突然、身体だけでなく心も疲れて動けなくなることもないとはいえません。心の疲れにはマインドフルネスという今の自分の気持ちに気づくための心のエクササイズが有効といわれています。このマインドフルネス、なんと僧侶がコーチをしてくれるプログラムもあるようです。
マインドフルネスとは心のエクササイズ
マインドフルネスとは、雑念などで苦しむ気持ちや、周りの出来事に影響される気持ちなど、揺れ動く自分の気持ちを感じ取り、冷静に受け止めることから始まります。普段の生活では、過去に起きたことを思い出して「いやな思いをしたな」って思い、将来の仕事のことを考え「失敗したらどうしよう」って気になり、起きるかどうかわからないことまで考えて、人は雑念を自分で作ります。そして、その雑念にとらわれると、どんどん雑念が増えます。それがやがてストレスへと変化していくのです。この雑念を取り払うのがマインドフルネスという瞑想法なのです。
僧侶がコーチになるマインドフルネス
マインドフルネスは脳科学的な根拠に基づき、シリコンバレーのエンジニアたちが実践した瞑想法の一つと言われています。株式会社インナーコーリングは、マインドフルネスが日本に古くからある座禅に似ていると考えました。日本文化に根ざす仏教の八正道を応用し、日本のビジネスパーソン向けにアレンジされたマインドフルネスソリューション「 cocokuri(ココクリ)」を2017年1月18日に提供開始しています。
cocokuriのコーチは、八正道に精通し、修行によりマインドフルネスを習慣化している僧侶です。このソリューションには「法人向けプログラム」と「個人向けプログラム」がありますが、いずれも僧侶だからこそ初心者にも分かりやすく伝えることができ、実践により現実をあるがままに受け入れられるように変化していくプログラムだそうです。
マインドフルネスで働き方が変わるか
マインドフルネスの実践は働き方を急に変えるのではなく、怒りやイライラの気持ちにいち早く気づくような変化を生み出します。自分の気持ちが自分でコントロールできると、働くことに対する怒りやイライラが減っていき、やがて働き方も変わってくるのです。マインドフルネスを実施するためのコーチは僧侶でなくても構いませんが、自分を応援してくれるコーチがいるとマインドフルネスの継続性が高まるのでより効果的です。
心が疲れ切ってしまったら医師の指導を受けよう
マインドフルネスはあくまでも自分のことに気づくプログラム。心が疲れ切ってしまい、なにもやる気が出ないほどストレスが高くなった時は、医師の指導を受けることも必要です。投薬による治療だけでなく、医師の指導のもと自律訓練法などを受ける方法などもありますので、疲れて動けなくなるまでの無理をしないよう日頃から気を付けておきましょう。