厚生労働省が取り組む「ポジティブ・シェアリング」とは?
ジャンル:セルフケア
厚生労働省が取り組む「ポジティブ・シェアリング」とは?
ジャンル:セルフケア
厚生労働省の委託のもと、労働者のためのメンタルヘルス・ポータルサイトとして情報提供を行なう「こころの耳」。当該サイトにおいて、2017年9月に新コンテンツ「ポジティブ・シェアリング〜やってみよう・教えよう 疲れやストレスと前向きにつきあうコツ〜」がローンチされました。労働者一人一人がストレスを抱えることなく仕事を含め健康で充実した生活をおくることを目指すこの取り組みの概要についてご紹介します。
「ポジティブ・シェアリング」の概要
一般社団法人日本産業カウンセラー協会では、2011年の4月以来、厚生労働省の委託事業として、労働者のためのメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」を運営しています。職場におけるメンタルヘルス関連の情報提供はもちろん、心身に不調を感じている方のための相談窓口としても機能しています。
当サイトでは、2017年の10月1日から7日にわたり実施された「全国労働衛生週間」に合わせて、新たなコンテンツとして「ポジティブ・シェアリング」を追加。著名人によるインタビューを掲載し、疲れやストレスと前向きに付き合うためのヒントを提供しています
まずは著名人の成功体験を観察することから
ストレスの存在に気づいてはいるものの、どうセルフケアしていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。そんな時、ストレスをうまく対処している人の意見を参考にするのが問題解決のための近道となるかもしれません。「ポジティブ・シェアリング」では、女優や歌手、ピアニストといった多方面で活躍する各界の著名人のインタビューを掲載。多忙な中、大きなプレッシャー下で活躍する著名らがどのようにストレスと向き合い、対処しているかが紹介されています。
とりわけ、オフの時間の過ごし方やリフレッシュするための方法に焦点が当てられていて、大好きな漫画に没頭してひたすら涙を流しデトックスする、家事を手伝って夫婦円満を心がけるなど、休み方の改善に役立ちそうなアイデアが豊富です。
一人一人が前向きに関与しあうことが「ポジティブ・シェアリング」成功の鍵
「ポジティブ・シェアリング」が目指すのは、労働者がそれぞれ自らの心や体のストレスの存在に気づき、ポジティブに対処することで、いきいきとしたライフスタイルを実現することです。
その際、「シェアリング」というネーミングにも表れている通り、厚生労働省が重要視しているのが、ストレスと対峙するための方法を職場や家庭、友人の間でシェアすること。ストレス対処法をはじめとする著名人による生き方・考え方の発信をきっかけに、前向きなつながりが広がっていくことが期待されているわけです。実際、SNSなどでは、意識の高い人々の間で、「#ポジシェア」というキーワードとともにストレス対処法がシェアされるなど、情報の交換も進んでいます。
「ポジティブ・シェアリング」が成功するかどうかは、そうやって労働に従事する方だけでなく、その周囲の方も含めて、一人一人がどこまでポジティブにシェアの輪に参加できるかにかかっているといえそうです。