進まない残業時間の削減に音は十分な効果を発揮するか!?
ジャンル:労務管理
進まない残業時間の削減に音は十分な効果を発揮するか!?
ジャンル:労務管理
ノー残業デーの設定や厳しい勤怠管理により、一定の成果を上げてきた残業時間削減。しかし、これ以上無駄な残業はないと思うと、それ以上の削減は困難になります。そこでUSENは東海大学と共同で、終業時間に定時退社を促すアナウンスを流すなど、音で残業時間を削減できるのかという研究を行っています。この研究の質と精度を高めるために協力可能な企業を公募しました。
今までの残業時間削減の取り組み
企業で働く従業員が所定時間内に業務が終わらず、居残りをして業務を行うことを「残業」と言います。残業とは時間外労働のことであり、長時間の時間外労働は過労死や精神的な病に繋がるなど人の命に影響を与える問題であるため、各企業が残業時間の削減の取り組みを行っています。
職場ではノー残業デーを設定して従業員の早帰りを推奨することや、従業員の出退勤時刻を把握して厳しく勤怠管理を行うことで残業時間削減は一定の成果をあげてきました。しかし、今も更なる残業時間削減が求められています。
音による気持ちの変化
私たちの生活環境は、心地よく感じる音楽から、嫌な気持ちになる騒音も含めて、常に音に囲まれています。好きな音楽を聴くことで私たちはリラックスしたり、高揚したりします。水の流れや風の音など自然が奏でる音は気持ちの変化を促します。学校では授業の開始終了時や下校時間のチャイムの音で、百貨店などでは開店や閉店時の音楽で時刻を感じ、そろそろ帰ろうかと思うことがあります。この気持ちの変化に着目して、残業時間削減ができないかと考えたのです。
オフィス環境を快適にする「音」
USENは、2013年2月よりオフィス向けのBGMサービス「SoundDesign for OFFICE」を提供しています。“音で空間をデザインする”をコンセプトに、オフィスに最適なBGMを選曲・編成し、「集中力向上」「リラックス」「リフレッシュ」「気づき」の4つの機能別にカテゴライズして、オフィスを快適で過ごしやすい空間とするために「音」を通してサポートを行っています。
「気づき」の一例は「ノー残業デー」をアナウンスして定時退社を促す、ラジオ体操で適度な運動を促すなど、従業員の行動を促す便利なサウンド・ツールとして利用することができ、メンタルヘルス対策を含め、残業時間削減を目指す企業から着目されています。
「音による残業時間削減効果の研究」の協力企業を公募
音による気付きで、従業員が実際に退社する行動を起こせば、残業時間削減の取り組みがさらに深まります。USENは、東海大学と共同で「音による残業時間削減効果の研究」を実施していますが、その質と精度を高めるため、協力企業を公募で募集しました。
連絡音によって残業時間削減が実証できると、残業時間削減の取り組み方法は「まず音をから」と変化する可能性があります。研究の成果にも着目したいですね。