ストレスチェックの集団分析を活かして職場を改善!管理職向けEQ導入研修とは

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ジャンル:ストレスチェック

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ストレスチェック後の集団分析は職場改善につながる重要なものです。しかし、「分析結果をどう活用すればいいのか、わからない」という企業の声は少なくありません。特に、管理職のコミュニケーション能力や部下をサポートする能力は部下のストレス状態に影響を及ぼすため、企業は管理職へのより効果的な教育方法に苦慮しているようです。今回は「こころの知能指数」とも呼ばれるEQ(Emotional Intelligence Quotient)をベースにした「管理職向けEQ導入研修」を紹介します。

職場改善につなげるのは難しい。集団分析を活かせない企業の実態

ストレスチェック後に集団分析を行った企業のうち、結果を活用した企業は27.8%というデータがあります。これは、日本労働組合総連合会(連合)が2017年1~3月にかけて実施した「第9回 労働安全衛生に関する調査」で明らかになった結果です。連合の調査では、ストレスチェックを実施した企業は90.7%(2,981社)です。一方、集団分析は、実施状況を把握していない労働組合が35.9%に及んでいるため、実施率は40.7%(1,214社)に留まっています。また、集団分析を行った企業の中で分析結果を活用したのは27.8%(338社)、ストレスチェックの実施企業における割合は11.3%に過ぎません。

さらに、ストレスチェックを実施した企業と実施予定の企業に対し、ストレスチェックの問題を3つまで挙げてもらったところ、次のような問題点が上位を占めました。

・面談が必要な労働者を把握できない  44.1%
・結果の活用方法がわからない     25.2%
・結果を職場改善につなげるのは困難  24.0%

集団分析は職場改善をするうえで役立つ貴重な資料となります。しかし、企業では手間やコストをかけて集団分析を行っているにもかかわらず、結果を十分に活かせない現状があります。


管理職の行動変容により課題を解決。管理職向けのEQ導入研修

管理職向けEQ導入研修は、株式会社 アドバンテッジ リスク マネジメントが開発した3時間程度で構成された研修プログラムです。ストレスチェック後の集団分析の結果からそれぞれの職場の課題を把握し、EQ導入研修によって管理職の行動変容を促がして課題の解決を目指します。EQとは、感情を適切に管理して、うまく利用する能力のことです。具体的には「感情の識別」や「感情の利用」、さらに、「感情の理解」、「感情の調整」といった能力を指します。

EQ導入研修では、まず「EQI(行動特性)検査」を受検し、日頃の自分の行動や感情を振り返ります。研修参加者が行動特性を客観的な数値で知ることによって、自分の強みや課題を把握することが重要です。そして、レクチャーやワークにより管理職が自分の強みを活かし、望ましい行動パターンがとれるように働きかけ、管理職として重要なコミュニケーション能力や部下をサポートする力などを高めていきます。


人間関係を円滑にして働きやすい職場に。職場風土の改革を目指す

職場における人間関係は何でも許すような緩い関係ではなく、意見交換や必要な指導を行いながら互いを尊重し、相互支援ができる関係性が重要です。一方、職場の風土は部下の考え方や行動、ストレス状態などに影響を及ぼしますが、職場風土の形成には管理職の日頃の言動が影響するといった指摘があります。ところで、人間関係の構築が苦手という管理職は珍しくないようです。2011年に日本生産性本部が行った「日本の課長と一般社員 職場のコミュニケーションに関する意識調査」をみると、人間関係の構築が苦手と答えた管理職は50.4%でした。

また、意見の異なる相手に自分の意見を伝えることを苦手と感じる管理職も、56.3%を占めています。さらに、部下の言いたいことが「理解できる」という管理職は88.9%なのに対し、上司が自分を「理解してくれていると思う」という社員は62.2%に留まり、乖離がみられました。EQ導入研修のような研修を通して管理職が自分の強みや弱みに気づき、管理職に必要なスキルを向上させることは管理職自身の課題を解決する機会となります。管理職が部下を尊重し、円滑な人間関係を築くことができれば、職場の風土自体の改革につながるでしょう。