やってみよう!職場環境改善活動

やってみよう!職場環境改善活動

ジャンル:ストレスチェック

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ストレスチェックの結果からは高ストレス者の有無のみでなく、高ストレス者の多い職場を明らかにすることができます。集団ごとの分析結果で健康リスクが高いとわかった職場では、職場環境の改善が望まれます。改善活動には「職場環境改善の継続展開のためのファシリテータ・コーディネータ用ポイントマニュアル」などの職場環境改善ツールが活用できます。

職場環境改善とは

ストレスチェック結果により高ストレス者の多い職場では、職場環境の改善が望まれます。職場の物理的なレイアウトの変更、労働時間や作業方法の改善、組織や人間関係などを見直すことなどで、労働者のストレスを軽減し、メンタルヘルス不調を予防することが職場環境改善活動です。

従業員の責任と権限のバランスが取れていることも重要であり、仕事の要求度(仕事量や責任など)に見合った仕事のコントロール(裁量権)となっているかを確認することも、職場環境改善活動のひとつとなります。


改善プロセスと活用できる職場環境改善ツール

職場環境改善は、

①対策の合意形成
②参加と周知
③対策の討議と立案
④対策の実施と記録
⑤経営の見地での見直し

のプロセスで進めていきます。施策としての位置づけを合意形成する段階においては、「職場環境等の改善対策の導入・展開のためのマニュアル」、職業性ストレスの評価や結果のフィードバックの方法については「職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル」、参加型職場完全検討会の内容と方法については「職場環境改善ファシリテータの手引き」「職場環境改善の継続展開のためのファシリテータ・コーディネータ用ポイントマニュアル」などの職場環境改善ツールが活用できます。

他にも「職場改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)」や「いきいき職場づくりのための参加型職場環境改善の手引き(仕事のストレスを改善する職場環境改善のすすめ方)」「職場の快適度チェック(快適職場調査ソフト面)」「メンタルヘルス改善意識調査票(MIRROR)」なども職場環境改善ツールとして活用できます。


ファシリテータを中心とした参加型職場環境改善

「職場環境改善の継続展開のためのファシリテータ・コーディネータ用ポイントマニュアル」には、職場環境改善活動を行うためには、全体の企画をする「コーディネーター」、議論を促す「ファシリテータ」、対策の実行をサポートする「推進担当者」の役割が必要とあります。これらの中でも特に重要なのは、職場の従業員やその上司と接するファシリテータです。

ファシリテータは効果的なワークショップをプランニングし、参加者を選定し、グループワークの進行と議論の活発化を行います。職場改善活動の専門知識とファシリテーションスキルを持つファシリテータを中心とした参加型職場環境改善の実施により、従業員は職場活動改善を身近に感じ、活動を行う雰囲気も生まれてきます。


職場環境改善を継続するために

「時間が取れない」「ファシリテータがいない」「すぐに効果が見えないので実施しにくい」などは職場改善活動が難しい主な理由ですが、「変化に対する心理的な抵抗」にも留意する必要があります。

この心理的な抵抗感から活動が停滞してしまわないように、継続的なフォローアップと活動評価を行うことも求められます。具体的には職場改善活動によるメリットの具体的な例を示すことや、楽しく活動が実施できるようなプログラムを組むといった工夫も改善活動の継続に有効となります。