まるで廃墟…社内SNSの実情

まるで廃墟…社内SNSの実情

ジャンル:その他

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普段みなさんSNSはよく利用されていることかと思います。プライベートな情報を気軽に公開することのできるSNS、友人たちとの交流を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。しかしSNSといっても趣が変わるのが「社内SNS」。実はこの社内SNSでストレスを感じてしまう社員も多くいるのです。

■社内SNSは活用される方が難しい?

社内SNSを利用する企業は多くありますが、きちんとそれが活用されている企業はあまり多くないのが実情です。
TwitterやFacebookといったプライベートの友人などが多いSNSと違い、社内SNSは社員同士だけのコミュニティであり、言葉を選んだり、気を使ったりする場面も多く気軽に利用できないものです。
たとえば、「この間の売り上げ金額の低下は○○部門の業務がうまくまわっていなかったことが原因ではないか」なんて書かれていた場合、その部門の人はどのような気持ちになるでしょうか。
本人は大したことがないと思っていても、受け取る側が誤解をしたり拡大解釈をしてしまいトラブルとなるケースもあります。
メールなどでもそうですが、文面だけではなかなか真意というのは伝わりにくいものです。相手の発言に嫌な気分になったり、気を使いすぎて発言ができなくなったりと、社内SNSを活用する際にストレスを感じる人も多くいます。

■縦割り社会の日本ではSNSの利用がストレスになることも

横のつながりを強化したり、上司と気軽にコミュニケーションをとることができる、という想定で社内SNSを導入する企業も多くありますが、なかなかその目的はうまく機能しないことの方が多くあります。
一般的に日本の会社は縦割り社会であり、上司の発言や命令が大きな影響力をもちます。
「上司がいるのに変な発言して目をつけられたらどうしよう……」
「SNSでまで上司のご機嫌をとるなんて疲れる!」
なんて思う社員も多くいるのです。
特に、SNS内で上司が発言したことにより、他の社員が違った発言をしづらくなってしまったり、SNSの空気が凍結してしまう、なんてこともあります。
せっかく社内のコミュニケーションを円滑に進めようとして導入したのに、それがストレスの元凶になってしまっているのであれば、元も子もありません。
社内SNSが廃墟と化してしまっているのであれば、そもそもやらない方がいいといえるでしょう。

■社内SNSをうまく活用するためには?

社内SNSの導入を考えているのであれば、そのSNSがストレスの元凶とならないよう、事前に「どのような目的で導入するのか」を明確に決めておくといいでしょう。
たとえば、社内で普段交流のない部門同士で情報交換をしたいのであれば、「○○部門」が「■■部門」と「△△の情報」について交換する、という風に明確に定めることから始めましょう。そうすれば、社員も目的が明確であるため、書き込みがしやすくなるでしょう。
目的が明確でなければ、社員も何を投稿すればいいのかわからずうろたえてしまいます。また、そのようなストレスは外からはわかりづらいため、知らず知らずのうちに社員の鬱憤がたまってしまっているかもしれません。
より社内SNSを効果的に利用するためにも、社員がSNSに対してストレスがたまっていないか、ストレスチェックにSNS活用の項目を加えるのも一つの方法です。せっかくの社内SNS、導入するのであればストレスを感じずに活発に交流ができるよう、事前の計画やフォローを怠らないようにしましょう。