会社で言われる『臭い!』は打撃
ジャンル:セルフケア
会社で言われる『臭い!』は打撃
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■セクハラ、パワハラだけじゃない!臭いがもたらす悪影響
会社や組織でよく問題になっているのが、セクハラ(セクシュアルハラスメント:性的いやがらせ)やパワハラ(パワーハラスメント:権力を利用したいやがらせ)だが、「スメハラ」も最近では問題視されている。
スメハラとは「スメルハラスメント」の略で、臭いによって周囲に不快を与えてしまうことを言う。ここで言う臭いとは、口臭や汗、加齢による体臭、過度な香水などを指す。
暑い時期の電車の中や職場などで、他人の臭いに耐えがたい不快を感じたことがある人は多いのではないだろうか。
一時的な出来事であれば我慢することができるが、毎日顔を合わせる上司や同僚の臭いが非常に不快な場合は、集中力の低下を招き、仕事にも悪影響を及ぼしかねない。
臭いの悪影響は、社内だけにはとどまらない可能性も考えられる。営業担当者など、顧客と接することが多い仕事をしている人の場合には、大切な顧客に不快感を与えてしまうことになるのだ。
臭いが原因で第一印象を悪くし、商談がスムーズに進まないかもしれない。そうなると、業績にも関わってくることだろう。
■気付かずに、スメハラの加害者になっていないか?
誰もが自分自身の臭いには気付きにくいものだ。また、周りの人がスメハラの原因である本人には伝えにくいという点も、スメハラの問題点である。
そのため、スメハラは誰もが加害者になりうる危険性を秘めていると言っても過言ではない。特に下記の事例にあてはまる人は注意が必要だ。
○臭いの事例と対策をチェック!~口臭編~
<事例>
・タバコを吸う
・コーヒーやにんにくなど臭いの強いものが好き
・虫歯や歯周病がある
<対策>
・こまめにミント系のガムやタブレットを口にする
・虫歯や歯周病は放置せず、歯医者へ相談する
・食後の歯磨きを習慣にする
■臭いの事例と対策をチェック!~体臭編~
<事例>
・汗をよくかく
・疲れがたまっている
・香水や柔軟剤など香りを身につけることが好き
<対策>
・汗はこまめにふきとるのが基本だが、夏場など大量に汗をかく場合は着替えも用意
・疲れがたまると肝臓で処理しきれなかったアンモニアが、皮膚からガスとして放出されて体臭となるが、これにはシジミなどに含まれる「オルニチン」という成分が効果的
・香水や柔軟剤の使用量は適量にとどめ、香りが強すぎないか家族や親しい人にチェックしてもらう方法も有効
上記の事例のほかに、加齢や内臓系の病気によっても、口臭・体臭がひどくなることもある。
40代以降の口臭・体臭は、健康が損なわれているサインかもしれない。
早めに医師・歯科医師に相談することをおすすめする。
■その日はいきなりやってくる?
さまざまなハラスメントが問題になっている昨今、気付かないうちにあなたの臭いが周りにストレスを与え、会社や組織内で問題になる可能性も否定できない世の中となった。
「ある日、いきなり上司からスメハラの指導を受けた・・・!」などといったことが起こらないよう、日頃から気を付けていきたいものだ。
2015年12月から施行されるストレスチェックを活用すれば、そのような外からは見えにくいストレスの原因も、把握することにつながるだろう。