面談が1番高額?ストレスチェック制度導入にかかる費用と助成金は?
ジャンル:ストレスチェック
面談が1番高額?ストレスチェック制度導入にかかる費用と助成金は?
ジャンル:ストレスチェック
ストレスチェック制度の導入によって経営者が最も気になるのが費用の面ではないでしょうか。何にどのくらいかかるのか、費用の平均値を挙げてみましたので、参考にしてみてください。
ストレスチェック制度にかかる費用
ストレスチェック制度の費用は、制度導入の対象が従業員50人以上の事業場ということから、ここではさしあたり50人と設定します。
ストレスチェックを外部委託する場合、紙による用紙版とネットによるオンライン版があります。平均的な金額はそれぞれ1人あたり用紙版500円(50人:25,000円)、オンライン版300円(50人:15,000円)、医師などの面談(面接指導)5,000円(うち10人として:50,000円、既に産業医契約がある場合)、面談結果報告書作成・発送2,000円(10人:20,000円)がかかると考えられます。用紙版の場合は送料(3,000円)がかかります。
つまり、50人のストレスチェックで10人面談するという設定で、85,000~100,000円、1人あたり2,000円かかる計算になります。年間を通して、データの保存や業務サポートを委託する場合は、さらに費用が必要です。
ストレスチェック自体は、厚生労働省のオンライン版で行うことも可能です。その場合は、面談と報告書の費用のみを考えれば、上記の例では70,000円で済むことになります。
実は面談が1番高額!
医師による面談は単価がどうしても高くなります。上記のように、産業医契約がある場合で1人5,000円として10人で50,000円です。産業医契約がない場合では、面談の単価は1時間30,000~50,000円と想定されます。面談時間を30分としても、1人あたり15,000~25,000円、10人では150,000~200,000円の費用がかかることになります。
面談の費用を削減するには?
医師による面談は、必ずしも産業医である必要はありません。産業医が内科医の場合などは、外部の精神科医に頼むことも可能です。産業医は単価が高いので、協力してくれる精神科医に頼めば、費用を削減することができます。
50人未満の事業場には助成金が出ます!
ストレスチェック制度の導入には助成金があります。産業医などを選任して行う場合、従業員1人あたり500円までとなっています。加えて、産業医などによる面談についても、1回の活動で21,500円が上限3回まで助成されます。ただし、対象は従業員50人未満の事業場です。従業員数が今後50人を越えると予想される場合には、この助成金を利用して早めに導入することをおすすめします。なおこの50人には派遣従業員やアルバイトなども含まれます。
外部委託の方が安くなる場合も。
上記で述べたように、厚生労働省のオンライン版のツールなどを利用して、ストレスチェックと集計などを内製化することもできます。ただ、そのための人員や作業に要する人件費などがかかります。単価の高い従業員が残業すればコストもあがります。
また、さまざまな事業者が提供している高ストレス者の選定や面談までパッケージになっているサービスのほうが、単価の高い産業医に比べ、結果的に安くなる場合もあります。
どこまで内部で行い、どう外部を活用するのか、会社の規模や体制に合ったストレスチェック制度の導入を行いたいものです。