ストレスチェックをwebで実施すると受検率は上がる?
ジャンル:ストレスチェック
ストレスチェックをwebで実施すると受検率は上がる?
ジャンル:ストレスチェック
ストレスチェックは労働者に受検の義務がないので、受検率がどの程度になるかということは人事担当者として気になる点でしょう。ストレスチェックにwebを利用すると受検率は上がるのか、受検率アップのためにはどうしたらよいのかなどをご紹介します。
■なぜ受けない人がいる?受検率が低いとどんな問題が?
質問票を使った調査では、たとえweb版で行っても回答率が100%になることはありません。特に、ストレスチェックのように事業者が行う調査で、しかも個人的なストレスやこころの状態を問うものは「できれば知られたくない」と従業員が思っても無理はありません。また同意なしに事業者に結果が伝わり、不利益が生じることへの心配もあるはずです。さらに、社外への情報漏えいが不安な人は、より受検を回避しがちです。
ストレスチェックは受検義務がないので受検率が低くても、すぐに問題となるわけではありません。しかし、未受検のままではメンタル不調の予防ができず、事業者が的確に職場改善をするのも難しいでしょう。多くの費用や手間をかけたところで本来の効果が期待できません。
■ストレスチェックにwebを使うメリットとは?
ストレスチェックにweb版を利用すると回答後、すぐに結果がわかります。普段、パソコンやスマホで反応が速いことに慣れていて「待つのが苦手!」という人には、web版がおすすめです。また、フィードバックが早ければ、ストレス軽減に向けた生活の見直しも早めにスタートできます。さらに、実施者や実施事務従事者にもメリットがあります。web版なら受検者を素早く把握でき、しかも紙の質問票で必要になる回答の入力作業も不要です。
ただし、従業員によってはパソコンに不慣れなためパソコン操作が不安で「やりたくない」ということもあるので、従業員の年齢や特性などに応じて実施方法を選びましょう。
■受検率を上げるには未受検者へのリマインドも重要
何らかの提出物が未提出であったり、期限を過ぎても支払いをしていないときなどに、手続きを促す郵便やメールが来たことはありませんか。質問票を使った調査では、このように思い出すきっかけをつくるリマインド(remind)が重要といわれています。ストレスチェックの受検率を上げるには未受検者へのリマインドは必要なステップです。
しかし、すでに受検した人にリマインドするようなことは、できるだけ避けたいもの。そのためには、特定の時点で既受検者と未受験者とを正しく見分けることがポイントになります。その点、web版を利用すると紙の質問票に比べて未受検者の抽出が早くできるので、効果的なリマインドになるでしょう。
■外部委託で情報管理を徹底し労働者の不安を払拭!
web版でも紙の場合でも、従業員の情報漏えいに対する不安は決して小さくないでしょう。また、未受検者だけでなく受検した人の中にも「内心は心配」という人も多いのではないでしょうか。そのような従業員の不安に配慮し、「ストレスチェックの情報は厳重に管理している」と従業員にいえることは会社への信頼感にも影響するほど重要なポイントです。ストレスチェック提供会社は検査結果の保存を含めて委託できるので、社内の情報管理に不安がある場合は相談してみませんか。さらに、未受検者へのリマインドを委託できるところもあります。費用はかかりますが、リスクマネージメントや受検率アップのためには必要な経費として検討するとよいでしょう。