ストレスチェックはメンタルヘルス対策の到達点となるのか、現代医学で考えてみる

ストレスチェックはメンタルヘルス対策の到達点となるのか、現代医学で考えてみる

ジャンル:ストレスチェック

ストレスチェックはメンタルヘルス対策の到達点となるのか、現代医学で考えてみる

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ストレスチェックは会社内のメンタルヘルス対策を目的として開始されました。まだ義務化されて間もないですが、ストレスチェックを行うという行為そのものを到達点(ゴール)として捉えている会社も無きにしも非ずといった状況です。実際、中小企業の1割がストレスチェック終了後何も取り組みができていないというデータもあります。
また、ストレスチェックが本当に、メンタルヘルス対策に効果を発揮するのかも疑問の方は多いのではないでしょうか。現代医学でストレスチェックがメンタルヘルス対策の到達点となれるのかを考えてみました。

ストレスチェックを行うことで見えてくるのはメンタルヘルスの障害の有無

ストレスチェックを行うことの目的はストレスに気づき、ストレスの原因となる職場環境の改善につながることもありますが、1番の目的として労働者のメンタルヘルス不調を未然に予防することとなります。ストレスなどのメンタルヘルス上の理由により、休業、退職した従業員がいる中小企業はある調査の結果、21.6%に上っており、従業員数が増えるほどその割合は高まっています。メンタルヘルスの障害は身体の病気のように目で見えるものではありません。ストレスチェックを行うことで、自分のストレスの度合いやメンタルヘルスを可視化することができます。


ストレスチェックは到達点ではない。次にどう行動するかがポイント

ストレスチェックをして回収し、その結果を出すことが到達点であるととらえている事業場は意外に多いように感じます。
ストレスチェック実施後に54%の企業では個人面談を実施していると答えているものの、何もしていないという企業も11%存在するという結果となっています。
また、個人面談も厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」で示されているが故に実施されているものの、依頼する医師が事業場について把握していなかったり、そもそも産業カウンセリングの知識や精神医療への知識が今一つであるものであったりして、個人面談そのものがストレス要因となってしまうことも。ストレスチェックを実施した後、次にどう行動するかが、メンタルヘルス不調者を減らすためのポイントとなります。


ストレスによって生じたメンタルヘルスの障害。現代医学で完治するのか

ストレスによって生じたメンタルヘルスの障害は現代の医学をもって完治することができるのでしょうか。答えはNOだと思います。現代医学が進み、カウンセリングの技術も向上し、より良い薬が発明されていることもあって、寛解となることはあるも、完治となることは難しいのではないでしょうか。現代医学にも限度があり、メンタルヘルスの改善は最終的に自分自身の回復力次第です。例えば、薬やカウンセリングをしていくことで症状が改善しても、いざストレスとなった場所、職場へ赴くと再発するなんていう事例を耳にします。ここを乗り越えるために必要なのが自分の回復力となるのです。


現代医学に頼らぬよう、メンタルヘルスを整えることがストレスチェックの到達点

これらのことからまとめると、現代医学によってストレスは寛解することができます。しかし、完治させるためには自分自身の心の回復力が鍵となります。そのため、日ごろから自分のメンタルヘルスを整えることが非常に大切となります。
どうやってメンタルヘルスを整えればいいか、自分はメンタルヘルス不調なのか、それが明らかとなるのが、ストレスチェックなのです。ぜひ、ストレスチェックを上手に活用し自身のメンタルヘルスを整えてみてはいかがでしょうか。