職場のストレスをやわらげるために、音楽を活用する

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ジャンル:労務管理

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職場でストレスを感じている場合、リラックスするために音楽が効果があるといわれています。それでは音楽はどういう理由で効果があるのでしょうか。また、音楽とストレスチェックにはどのような関係があるでしょうか。そして、音楽はどう活用できるでしょうか。

職場のストレスをやわらげるために、音楽は効果があるか

音楽のヒーリング効果はよく知られています。リラックスしたときに出る脳波のα波が高まることや、ストレスが軽減されることが、科学的にも実証されています。また、痛みをやわらげたり、免疫力を高めるということも、研究されてきました。
そのため、職場のストレスをやわらげるためにも、もちろん音楽は効果的です。


音楽はどのような理由で、職場のストレスをやわらげることができるか

職場では、現在、音楽を流しているところは少ないでしょう。でも、工場などの現場では騒音もあり、作業の際に音楽を流してリラクゼーションを行うところも出てきています。

オフィスでは近隣の道路や街の騒音が聞こえている場合もあります。無音と思っても、空調、エアコンなど何らかの音はしています。また、密閉されたビルで閉塞感がある職場もあります。こういったところに音楽を流すことは、人の声や騒音を消したり、小さな騒音を気にならなくしたり、無音の緊張状態、閉そく状態を抑える効果があります。

職場で上司や同僚などとの関係でストレスを感じている場合、相手の声が気になることもあります。音楽はそれを消す効果があります。また、無音でパソコン業務などに集中している場合も、音楽はリラックス効果を与えることができます。音楽は無意識に働きかけて、精神をリラックスさせるという点でも、職場で従業員の心の状態を改善すると考えられます。


ストレスチェックと音楽にはどのような関係があるか

ストレスチェック実施後、職場環境の改善などが必要になることもあります。ストレスを抱える従業員が多い職場では、音楽の導入も一つの選択肢です。工場などの作業、オフィスでも、ストレスの軽減は精神的な安定だけでなく、生産性の向上にもつながります。

実際に、BGMの有線放送大手のUSENでは、工場などだけでなく、さまざまなオフィスで働く人のための「メンタルバランス・ミュージック」によって、メンタルヘルスの対策を行っています。今回のストレスチェックの導入によって、その顧客が増えているともいわれます。


実際に職場で音楽をどのように活用できるか

これまでもBGMはデパートや商店街、商業施設などで流されてきました。喫茶店、カフェや料理店でも流れていることがあります。そういった場所では、流れていることに気づかなかったことも多いでしょう。騒音を消すという役割、他の人の声を気にならなくする効果もあります。

そこで人気があるのは、クラシックです。パッヘルベルの「カノン」、ドビュッシーの「月の光」、ショパンの「ノクターン」、リスト「愛の夢」などの有名な曲は流れていても、意識せず過ごせます。バッハとモーツァルトのピアノ曲なども、すでに職場の音楽としても活用されています。

こういったリラクゼーションのための音楽は、「歌詞、言葉がない」こと、そして「穏やかなテンポ」が重要です。これらのクラシックはその条件を満たしています。また、「繰り返し」もヒーリング音楽には多いですね。ミニマルミュージックともいわれるフィリップ・グラス、エリック・サティの音楽もおすすめです。

BGMとして職場に音楽を流すのでなく、個人が好きな音楽を聴きながら働く職場も徐々に増えてきています。パソコン作業やクリエイティブ関係の職場などでは、好みの音楽をかけて仕事をすることが、ストレスの軽減につながっていると考えられます。


まとめ

心の状態というのは、自分でも他人でもわかりにくいものです。ただ、音楽を聴いていてリラックスしている自分を感じたことは、だれでもあるでしょう。
ストレスチェックを活用して、職場のストレス軽減のために、音楽をうまく活用できればいいのではないでしょうか。