家族の無理解は高リスク!ストレス状況を分かってもらうことが大切

家族の無理解は高リスク!ストレス状況を分かってもらうことが大切

ジャンル:セルフケア

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ストレスを抱えている当人が、自分の精神状態を客観的に判断することはとても難しいものです。多少しんどくても我慢しなくてはならないと思って辛抱を続けているうちに、取り返しのつかないことにもなりかねません。そこで必要となるのが家族のサポートです。家族の誰かがメンタル不調に陥っていないか注意することが大切。そして、自分自身が精神的に辛い状況にあるならば、家族の理解を得られるように努めたいものです。

自分の疲労蓄積度をチェックしてみよう

自分がどの程度、精神的な疲労を溜め込んでしまっているのか、それを測る方法があります。厚生労働省が公表している「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」です。このリストは、簡単な質問に回答することで「仕事による負担度」を数値であらわしてくれます。そのうえで、疲労が蓄積するのを予防するための対策についても説明されています。

さらに、一ヶ月に100時間以上の時間外労働を行なうと、脳出血などの健康障害を生じさせるリスクがあるといったことも説明されていますので、健康への意識も自ずと高まります。もし、明確なメンタル不調がみられなくても、気がつかないうちに精神疲労を引き起こしている可能性もありますので、定期的に自己診断を行なうようにしておくと良いですね。


家族に精神的な疲労がたまっていないか?

風邪や頭痛などの症状とは違って、うつ病の症状を当人が自覚するのは難しいものです。そこで、家族どうしで注意を払える環境を作っておくことが望ましいのです。初期症状としては、なかなか寝つけない・すぐに起きてしまうなどの睡眠障害が挙げられます。また、現実との区別がつかないくらいのリアルな夢をみたり、食欲不振になったりします。分かりやすい症状としては、動悸や微熱、だるさやめまいなどの体調不良を起こすことも多いです。家族にこのような症状がみられて、長期間続くようであれば、軽度のうつ病にかかっている可能性を疑ってみるほうが良いでしょう。


もしも家族の誰かが双極性障害になったときにするべきことは?

では、家族の誰かが実際に「うつ病」や「双極性障害」を引き起こしたらどのように対処すれば良いのでしょうか。

大切なのは、うつ状態のときと躁状態のときとでは適切な対処の仕方が違うということです。うつ状態の場合はとくに、現状を責めたりせずに、甲斐甲斐しくお世話をしてあげるということが重要。そして躁状態のときには、特別扱いをせずに気分を落ち着かせる方法を一緒に考えるようにします。また、うつのときには「頑張れ」という励ましかたは厳禁です。こうした家族のサポートがあってこそ、症状を寛解・快方へと向かわせることができます。


まとめ

もちろん、うつ病などの精神病にかからないような労働条件を整えたり、労働者も健康管理に努めることが第一ではあります。しかし、繁忙期に入ったり、なんらかのトラブルがあったりしてどんな職場にでも一時的に忙しくなってしまう時期はあるものです。そんなとき、自己診断をしながら自分で自分の身を守ることも大切ですが、やはり一番近くにいる家族がメンタル不調に理解を示し、サポートしていくことが望まれます。