うつ病対策―個人、家庭、企業ができるケア

うつ病対策―個人、家庭、企業ができるケア

ジャンル:セルフケア

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ストレスチェック制度導入のきっかけの一つともいえる職場うつ。このうつ病については、まだまだ対策が困難な部分があります。当人が個人でできるケア、家族や友人ができるケア、そして企業でできるケアについて、お教えします。ストレスチェックは当人と企業が問題を把握するために大いに役立ちます。ぜひストレスチェックを活用したうつ対策、うつ病ケアを家庭でも企業でも行いましょう。

個人でできるうつ対策

うつ対策はまず本人、個人がそれをしっかり自覚することが重要です。そのためにストレスチェックとその結果を活用しましょう。厚生労働省による基本57項目には、うつを対象としたものが多いのです。所属する企業で行ったときは、その結果を見て、うつの可能性を意識します。行っていない場合は、厚生労働省のサイトで簡単なストレスチェックを行って、その結果を見てください。スマートフォンのアプリでも同様の診断が行えます。

また、仕事に対する評価によって得られる「やりがい」も大きいのです。まず本人は、ストレスチェックの結果から、その原因を自覚して対処方法を考えます。一方、ストレスを軽減するスポーツ、趣味、リラクゼーションなども、うつ対策には効果的です。仕事を離れたときに、そのストレスから解放される手段を積極的に自分で発見しましょう。


家族や友人ができるうつ対策

うつの原因はさまざまです。職場うつの場合は職場での人間関係が原因の一つと考えられます。それに対して、家族や友人は、本人と気軽な形で話し合えて相談に乗れるといいのです。そのためには、例えば、飲食しながらグチを聞くとか、一緒にスポーツやカラオケなどをするだけでも、当人のストレスは軽減されます。

飲食時やレクリエーションのときに現れたグチなどから、本人のうつの可能性を考えた対応も、予防・対策としては効果的です。うつを怖がるのではなく、だれにでも起こる可能性があることと考えて、ストレスを和らげる手助けをできるといいのです。


企業ができるうつ対策

まず、ストレスチェックの「集団分析」の結果から、社内にストレスを抱える従業員の割合が多い場合、職場改善などを積極的に行う必要があります。職場環境を改善し、また、上司と部下、従業員同士の関係に問題が推定される場合、その対策を行います。職場うつを発症を未然に防ぐ配慮が必要です。配置転換などの対策もなかなか困難ですが、職場うつが発症してからでは遅いということを、考慮すべきでしょう。

職場や仕事の内容によっては音楽を流したり、休憩時間を増やすなどの職場改善も効果があります。個人の労働時間への配慮も必要でしょう。ただ、メンタルについての個人情報が関わるので、企業は情報の管理など、慎重を期すことが重要です。


ストレスチェックを活用してうつ対策を行おう

ストレスチェックはうつの予防・対策には効果的です。個人にとっても企業にとっても、ぜひとも有効に活用したいものです。企業の担当者だけでなく、従業員も個人として、サイトやスマートフォンアプリなどで、ストレスチェックに親しんでみてください。自分の心の問題、メンタルケアを客観視するきっかけになります。