メンタルヘルス対策はオフィス環境の改善を!

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ジャンル:労務管理

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ストレスチェックを実施した会社の調査では、約6割の従業員が現状のオフィス環境に満足していないという結果が出ました。どうして、そして、どのような点で満足していないのでしょうか。これに対して、どんなオフィス環境の改善を行ったらいいのでしょうか。考えてみましょう。

オフィス環境の満足度調査

株式会社USEN(USEN)は、2016年11月に全国の20~59歳の働く男女の「オフィス環境に関する意識調査」を実施しました。これによると、ストレスチェックを実施した会社は約半数で、約6割の会社員が現状のオフィス環境に満足していないと回答しています。その内訳は、「オフィス環境に満足しているか」という問いに対して、「まったくあてはまらない」が15.4%、「あまりあてはまらない」が44.0%、「ややあてはまる」が35.4%、「とてもあてはまる」が5.2%です。


どのような改善が必要か

この調査によれば、「あなたの会社でオフィス環境改善策として実施してほしいことはありますか?」という質問に対して、「休憩室の設置」が43%、「音楽を流す」が24%、「デスク配置変更などの模様替え」が21%という結果です。こういったオフィス環境の改善は、ストレスやうつなどのメンタルヘルス対策にも、効果のある対策であると考えられます。


備品の自己負担がストレスとなるケースも

マンパワーグループは、20~59歳の正社員の男女400名に対して、職場のオフィス環境の満足度を調査しました。「職場で使用しているパソコンなどの仕事道具や備品に満足しているか」という質問について、全体の約3割が「とても不満」「どちらかといえば不満」と回答しました。そして、不満に感じる内容は、「休憩用の備品」(39.3%)「自分専用の電子機器」(35.3%)、「自分専用の備品」(21.8%)でした。USENの調査とともに、休憩のためのオフィス環境の整備が求められています。また、「自分専用の電子機器」という回答には、パソコン、スマートフォン、携帯電話などが自分専用のものが与えられていないことが原因です。さらに、パソコンを自己負担するケースもあるそうです。


オフィス環境の改善で期待されるもの

長時間労働、過重労働とそれによるメンタルヘルス対策が問題になっています。休憩室の設置や備品の整備、音楽などのオフィス環境の整備は、リフレッシュの時間や休憩の際の社内コミュニケーションなど、メンタルヘルスケアにつながります。また、パソコンを含めた電子機器や備品の整備は、作業効率のアップとともに、作業上のストレス改善にも役立ちます。


効果的なメンタルヘルス対策とは

メンタルヘルス対策は、人間関係やコミュニケーションといった、直接、従業員の精神的な問題に働きかけることだけではありません。空調、照明、騒音などの物理的な環境はもちろんですが、作業しやすい、働きやすいオフィス環境の整備が必要です。仕事におけるさまざまなストレスを軽減し、さらに、ストレスをリフレッシュできるような環境改善が求められています。