早死にする営業マン

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ジャンル:セルフケア

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皆さんは、現在どのような職種につかれているだろうか?
どんな職種でも仕事であれば辛いことや大変なこともあり、多少のストレスは感じることと思う。
中でも営業職は、特にストレスを感じやすい職種だろう。
ある調査によると、5年以内に営業職についた約半数の人は、すでに「営業を辞めたい」と感じている。
また、精神的にも肉体的にも負担が大きいため、「早死にする人が多い職種」とも言われている。

ここでは、営業職についている人を男女含めて「営業マン」と呼称し、営業マンのストレスについて考えていきたいと思う。

■売れないストレスと売るストレス

営業マンのストレスで一番多いのが、「売れない」ことからくるストレスだ。
営業職は会社が生き残るために、商品を売ることが役割になるので、会社や上司も当然ノルマや目標を厳しく管理するだろう。
このような状況で、思うように商品が売れない場合には、

・目標達成のための休日出勤やサービス残業
・上司からの罵倒やイヤミ
・給料の低下
・社内での立場や評価の低下

などが原因となり、営業マンはプレッシャーとともに大きなストレスを感じやすくなる。

しかし、当たり前のことだが、売れないストレスは売れるようになれば解決する。
前向きに工夫や努力を重ねれば、いつか解決される日が来るだろう。

さらにたちが悪いのが、「売る」ストレスだ。
売るストレスとは何か。
それは売っても顧客に満足されない、それどころか売ることによって顧客に恨まれたり、顧客が不幸になったりする商品を売るときに生じる「罪悪感」からくるものだ。
このようなストレスは、いくら目標やノルマを達成したところで解決されることはない。

■ほかにも営業職にはさまざまな負担がかかる

売れないストレスや売るストレスのほかにも、営業活動における人間関係や、ミスに対する責任など、営業マンはさまざまなストレスに晒されている。
例えば、計算やデータ入力などでミスをすると、営業成績に関係なく責任を取らされることもあるだろう。
これらのような日々のストレスが極限に達すると、「自殺」という最悪の結果を選ぶ営業マンも少なくないのが現実だ。

さらに、営業マンは肉体的な負担も大きい。
炎天下や極寒の日であっても、顧客のもとへ通ったり、チラシ配りなどの宣伝活動を数時間行ったりすることもあるためだ。
それだけでも体への負担は大きいが、そういった外での活動に時間を割くために、書類やデータ作成などの事務仕事を残業・休日出勤でこなすようになり、ますます肉体的な負担を蓄積していく傾向がある。

ストレスだけでなく、肉体的にも負担が蓄積すれば、寿命が縮むことは当然の結果だろう。

■生活習慣による早死にのリスク

営業マンの懸念点は社内環境だけではない。
個々人の「生活習慣」も、早死にのリスクを高めている。

例えば、残業によって帰宅時間が遅くなると夕食の時間がずれ込み、就寝直前に食事をして寝るという生活パターンになりがちだ。
これが常態化すると肥満へつながり、糖尿病や心筋梗塞のリスクを高め、突然死を引き起こすこともある。
また、ストレス解消のために飲酒や喫煙が習慣化している場合も、同様の結果を招く。

■会社がなすべき対策とは

このように、営業マンは精神的にも肉体的にも、過酷な状況に置かれているケースが多い。
自殺や突然死という悲劇を生み出す前に、事前に対策できることはしておきたいものだ。
自社の営業マンが抱えている問題点を明確にし、解決していくことは、会社の成長にとっても必要なことではないだろうか。
2015年12月から義務化された「ストレスチェック制度」を上手く活用するのも、ひとつの方法だろう。