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ま行

マタニティー ハラスメント(またにてぃー はらすめんと)

マタハラともいう。妊娠や出産を控えた者又は経験者に対して行われる嫌がらせのこと。多くの場合仕事に関係し、職場において上位の者や同僚から退職や退職へと追いやるといった不当な扱いを受けること。嫌がらせが身体的外傷を与え流産の危機にさらす場合もあり、男女雇用機会均等法・労働基準法等の法律に違反するケースも多い。

マリッジ ハラスメント(まりっじ はらすめんと)

マリハラともいう。未婚の者に対して行なう嫌がらせの総称。多くの場合本人の意志に反した結婚を迫る発言だったり、お見合い等の強要などが当たる。男性・女性に関係なくこれに該当する。

慢性疲労症候群(まんせいひろうしょうこうぐん)

原因不明の強い疲労が長期間(一般的に6か月以上)続く病気。治療による完治は5~10%が、症状はある程度改善すると言われている。病気の知識が広まっていないため、適切な診断を受けていないか、うつ病・更年期障害・自律神経失調症などと考えられていることも多いよう。

無断欠勤(むだんけっきん)

職場に事前に届け出なく休むこと。単に届け出がない場合だけでなく、届け出があってもその理由が正当なものと認められないときも同様に無断欠勤という扱いにしている企業もある。企業ごとに、就業規則によって定義を明確にしておくことが必要。

面接指導(めんせつしどう)

問診その他の方法により心身の状況を把握し、これに応じて面接により必要な指導を行うことをいう。 労働安全衛生法により、脳・心臓疾患の発症を予防するため、長時間にわたる労働により疲労の蓄積した労働者に対し、事業者は医師による面接指導を実施することが義務づけられている。常時50人未満の労働者を使用する事業場も平成20年4月から適用されている。

メンタリング(めんたりんぐ)

メンタリング(mentoring)とは、知識や経験の豊かな人々(=メンター)が現時点で経験の少ない人々(メンティ)に対して、キャリア(成功体験)の実現のために、個別にキャリアや心理・社会的な側面から一定期間継続して行う支援行動のこと。

メンタルヘルス教育(めんたるへるすきょういく)

メンタルヘルス教育とは,メンタルヘルスケアが適切に実施されるために,労働者等にメンタルヘルスに関する知識等を付与すること。「労働者の心の健康の保持増進のための指針」では,労働者には「セルフケア」を促進するための教育を,管理監督者には「ラインによるケア」を促進するための教育を行うものとされている。また,「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」を促進するため,それらスタッフにも教育を行うものとされている。

メンタルヘルス指針(めんたるへるすししん)

2006年3月に厚生労働省から公表された「労働者の心の健康の保持増進のための指針」のこと。事業場で推進されるべきメンタルヘルス対策のあり方を包括的に記しており、2000年8月に示された「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」の増補改訂版にあたる。労働安全衛生法第70条2第1項に基づくものと位置づけられており、この指針に沿った取り組みを行うことは、事業者の努力義務となっている。

メンタルヘルス推進担当者(めんたるへるすすいしんたんとうしゃ)

メンタルヘルス推進担当者とは、産業医等の助言、指導等を得ながら事業場のメンタルヘルスケアの推進の実務を担当する者であり、「労働者の心の健康の保持増進のための指針」において、メンタルヘルス推進担当者を「選任するよう努める」ことが事業者に求められている。メンタルヘルス推進担当者としては、衛生管理者や常勤保健師等が望ましく、人事労務管理スタッフからの選任も考えられる。

メンタルヘルス(めんんたるへるす)

「メンタルヘルス」とは、医学的には「精神保健」、簡単に表すと文字通り「心の健康」ということになるだろう。精神保健の目指すべき目的は、「人々の心の健康の増進及び心の病気(不健康)の予防、そしてそれらのための、よりよい社会・環境の創造(改善)」ということになる。これは、心の健康は個人の努力のみでは限界があり、個人をとりまく社会や人間関係への配慮が不可欠であるということを意味している。

燃え尽き症候群(もえつきしょうこうぐん)

アメリカの心理学者フロイデンバーガーが1980年に提唱した概念で、それまで人一倍活発に仕事をしていた人が、なんらかのきっかけで、あたかも燃え尽きるように活力を失ったときに示す心身の疲労症状をいう。主要症状として、心身の疲労消耗感のほか、人と距離をとり感情的接触を避ける、達成感の低下などが認められている。精神医学的にはうつ病と診断されることもある。エネルギッシュで高い理想をもって仕事に取り組む性格特徴の人に多いと言われている。

モラル ハラスメント(もらる はらすめんと)

言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだり、職場の雰囲気を悪くさせることをいう。パワハラと同様に、うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもある。

森田療法(もりたりょうほう)

1920年ごろ森田正馬が創始した精神療法で、不安、葛藤、恐怖という症状を取り除くことに主眼をおかず、人間本来が持っている心理との共存を目指す。不安などを心の異物として除去する多くの心理療法とは異なる。症状を完全になくしてから行動するのでなく、「あるがまま」に感じながら、現実的な「本来の欲望」に向かって行動に移すことを目的とする。見方によっては認知療法、行動療法的側面を持ち合わせるが、森田療法の方が歴史的には古いことになる。