欧米では常識のマインドフルネスってなに?
ジャンル:セルフケア
欧米では常識のマインドフルネスってなに?
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マインドフルネスという言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年、メディアなどで耳にする機会も増えたマインドフルネスという言葉。なぜ、こんなにも耳にする機会が増えたのかというと、実はマインドフルネスに関する科学的根拠が近年次々と明らかになっているのです。もはや欧米では常識として健康経営に積極的に取り入れられているマインドフルネス。今回はこのマインドフルネスについて考えていきます。
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、自分の思考、身体感覚、感情に気づくことで、マインドフルである状態を意識していくことを言い、別名、心のエクササイズとも言われています。元々は仏教の伝統が基となっていますが、1970年代にマサチューセッツ大学の科学者が医療のためにマインドフルネスを利用したプログラムを開発。それ以降、ストレス対処法の1つとして全世界、特にアメリカで広がりを見せるようになりました。マインドフルネスは取得することで、今起きている状態や自分自身についてを意識することができるようになります。その結果、現実をありのままに受け入れることができるようになることで、ストレスを上手に対処できるようになるという効果があります。
マインドフルネスの効果とは?
マインドフルネスは研究によって健康面に対して効果があるということが証明されています。日本で特に期待されている効果は精神面にまつわる効果で、うつ病、パニック障害、PTSDといった病気に効果があると言われています。また、ストレスの軽減、マイナスな感情を抑える効果もあり、これについては脳科学でも証明されています。また、身体面でも効果があり、慢性疼痛、心臓病、低血圧にも効果があるほか、免疫機能を高める効果も研究にて証明されています。
マインドフルネスと瞑想って何が違うの?
マインドフルネスのやり方は、とてもシンプルで2分間何もせず、何も考えずただ呼吸だけをしてじっと座るのみ。この時、だらっと座るのではなく、座禅をするときのように身体の力を抜きつつ背筋を正し、呼吸に伴う身体の動きに注意を向けていきます。というこの文を読むと瞑想と同じではないか?と思われる方も多いかと思います。簡単に言うと瞑想から宗教的な部分を排除したものがマインドフルネスとなるようです。瞑想とは仏教の禅派の1つで、目を閉じて心を落ち着け、悟りを開くものとされています。しかし、マインドフルネスは自分の心、今起きていることや考えていることに向き合うというものとなります。この内面的な部分がマインドフルネスと瞑想の大きな違いとなります。
マインドフルネスを健康経営に取り入れるにはどうしたらいい?
FacebookやGoogle、インテルなどの一流企業も健康経営のために積極的に取り入れているマインドフルネス。マインドフルネスを健康経営に取り入れるにはどうしたらいいのでしょうか。これらの企業の共通点は、ある日突然「はい、今日からマインドフルネスをしましょう」と取り入れているわけではなく、社員研修などで徐々に取り入れるようにしたようです。取り入れた結果、社員の健康経営に役立つということが分かり、どんどん広まっていったようです。まず、マインドフルネスと健康経営に組み込むためには社員への周知が必要であり、研修に組み込むことで、その効果を本人たちに実感してもらうことが良いようです。
マインドフルネスを取り入れて事業場の業績を上げていこう!
マインドフルネスを健康経営に取り入れることで、従業員の仕事の質の向上だけでなく、医療費コストの削減、社員自身の質を向上することができます。これらが向上することで、事業場の業績も比例するように上がっていくのではないでしょうか。ただし、日本人は無宗教の人が多く、宗教に対して敏感であることから、瞑想との違いをしっかりと説明し、マインドフルネスの本当の効果を伝えていくことが大切です。マインドフルネスを活用し、自分自身と向き合える従業員の質を高めていきましょう。