「自殺者最多」となる季節とは?ストレスチェックはいつ実施するのが合理的か?

「自殺者最多」となる季節とは?ストレスチェックはいつ実施するのが合理的か?

ジャンル:ストレスチェック

「自殺者最多」となる季節とは?ストレスチェックはいつ実施するのが合理的か?

ジャンル:ストレスチェック

Facebook Twitter

一年で最もストレスを抱えやすいと言われているのが早春です。それを証明するかのように、3月から5月にかけてが一年で自殺者の数が最も多いという統計結果も出ています。多くの人がこの季節にストレスを感じてしまう理由や、各企業のストレスチェックの実施時期について取り上げ、ストレスチェックを行う上で適切かつ効果的な時期について考えます。

春は経済的な不安が頂点に達する季節

3月というと企業にとっては決算期。不況下でもこの時期までなんとか持ちこたえようと奮闘した企業がやむなく倒産の道を選び、それに伴い多くの雇用が失われる時期です。また、事業主にとっても自らの会社の現状を目の当たりにすることになりますから、将来の不安を抱え、気持ちが落ち込みやすい時期であると言えるでしょう。出口の見えない経済的な問題を抱え、精神的に究極的に追い込まれてしまうというわけです。


職場やプライベートな環境の変化が自殺の引き金に

また解雇でなくとも、不本意な異動を強いられることが多いのもこの時期です。職場環境の大きな変化や、職位の変更が不安や失意を煽ってしまい、気持ちの上で大きなダメージを受けるということも少なくありません。

またプライベートな環境の変化も見過ごせません。子供の進学や卒業という本来はおめでたいはずのイベントが、家庭の資金難を浮き彫りにしたり、人生の目的の喪失感を味わうことになったりと、不安定な状態を誘発することが多いようです。


ストレスチェックは春に実施するのが合理的

アドバンテッジ リスク マネジメントが実施したストレスチェック担当者600人を対象とするストレスチェックに関する調査結果の結果、2016年のストレスチェックを4月に実施したという回答の割合が14.7%と最も高く、5月と答えた割合も9.2%と4番目に多い数字となりました。その理由の一つとしては、年度の節目であることが考えられますが、人事異動が実施された後の新しい組織を対象として分析できるというのが大きな理由と言えるでしょう。

社員が抱える社会的・環境的要因を早い段階で捉え、効果的に対処するという意味では、多くの企業が実施しているように、春にストレスチェックを行うのが合理的であると言えるでしょう。