今さらひとには聞けない!ストレスチェックの目的とは!?

今さらひとには聞けない!ストレスチェックの目的とは!?

ジャンル:ストレスチェック

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健康経営を実現するために、ストレスチェックは欠かせないものです。すべての社員が心身ともに健やかな状態で仕事に従事できるよう環境を整えることは、経営者にとって重要な役割の一つ。また社員の健康を守ることは、組織が高いパフォーマンスを発揮するために必要な「投資」でもあります。ストレスチェックを適切に行うことは、経営者・従業員いずれにとっても価値あることなのです

ストレスチェックの目的とは?

メンタルヘルス対策の一次予防段階として実施されるストレスチェック。このストレスチェックは、身体の健康状態をチェックする健康診断に対して、メンタル面でトラブルを抱えていないかということを調べる目的で行われます。すると、まるで「うつ病」などの精神障害を発見したり治療したりすることが目的と捉えられがちですが、これは大きな誤りです。ストレスチェック制度は、あくまでも従業員が自らのストレスを認識・把握したり、職場環境の見直しをはかったりするための一次予防的な取り組みなのです。


政策としてのストレスチェック

厚生労働省は、ストレスチェック制度の目的として、3点を掲げています。まず、労働者のメンタルヘルス上の不要を未然に防止する一次予防。次に労働者自身がストレスの存在に気がつくことを促すということ。そして最後に、ストレスの原因となる職場環境を改善できるよう努力していくこと。つまり、発見や治療といった二次予防や三次予防はあくまでも副次的なものと捉えられるべきなのです。


従業員にとってのメリット

心の状態は、はっきりと目に見えるかたちでは現れてきません。そのため、仕事に専心する従業員が自らの心の状態を常に推し量るというのは困難です。そうした従業員が自分の抱えているストレスの存在に気づくことができるのは、それだけでも大変価値のあることです。一次予防により病気を未然に防ぐことができますし、不調が見つかったらその時点で対策を講じることもできます。従業員の一人一人が前向きに仕事に従事できれば、自ずと全体的な仕事へのモチベーションも高まるものです。


経営者にとってのメリット

ストレスチェックを「義務化」するというお達しを受けたわけですから、経営者側からするとまるでこの制度を無理強いされるように感じられなくもないでしょう。しかし、じつは、経営者こそストレスチェック制度の恩恵を受けることができるのです。メンタルヘルス上の問題は、ストレスが過多となってしまう一部の従業員だけにかかわることではありません。むしろ何らかのトラブルが出たとしたら、従業員が病を抱える原因を作った企業全体に問題があることの現れとも言えます。つまり、ストレスチェックを適切に実施することで、企業業績の向上にも直結していくのです。