女性管理職のストレスは高い?キャリア女性にとってのストレスとは

女性管理職のストレスは高い?キャリア女性にとってのストレスとは

ジャンル:労務管理

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働く女性の中にはキャリアを積んで出世を目指す人もいれば、「ストレスが溜まりそう!」などの理由で管理職になりたがらない女性も少なくありません。女性管理職はどのようなことにストレスを感じているのでしょうか。また、いきいきと働くにはどんなスキルが必要なのでしょう。女性管理職のストレス要因や管理職に求められるスキルについて紹介します。

キャリア女性はつらい?男性管理職よりストレス度が高い

ピースマインド・イープ株式会社が行った管理職のストレスに関する分析をみると、女性管理職のストレス度は男性管理職より高いことがわかりました。特に、キャリア形成や人事評価といった組織体制や組織の風土に関する要因に不満や負担を感じている人は、不満を感じていない人に比べてストレス度が高く、およそ2倍でした。これらの要因は男性管理職では上位に挙がっていないことから、女性管理職に特徴的なストレス要因と考えられます。

また、女性管理職のストレス度にもっとも強く影響するのは、仕事を通して活力を得て生活を充実させる「ワークセルフバランス・ポジティブ」がうまく行かないということでした。さらに、「職場での人間関係」もストレス要因の上位を占め、この2つに関しては男性管理職にとってもストレス度を高くする要因でした。


あなたのそばにも?ストレスを与える元凶はこんな人!

人材サービスの株式会社VSNも、管理職者を対象にした意識調査を行っています。管理職がかかえる悩みとしてもっとも多かったのは「上司やトップが身勝手な課題を押し付けてくる」でした。この悩みは性別を問わずトップでしたが、「部下のモチベーションを上げられない」も男女ともに多い悩みで、中間管理職者ゆえの大変さがうかがえました。管理職の悩みの中で、女性管理職に多いのは「強いリーダーシップがとれない」「一番の問題点を相手になかなか注意できない」などでした。

また、20~40歳代のキャリア女性がもつ会社への不満などを尋ねた調査もあります(株式会社ビューティアテンド)。会社への不満のうち、Top3は給与が上がらないなどの賃金・労働条件、労働時間が長い、あるいは不規則なこと、さらに、上司が無能といった点です。上司に対する不満としては、仕事ができない、やる気がない、責任逃れ、「自分は正しい」と信じ切って意見を押し付けるなどが上位を占めましたが、この結果に共感する人も多いのではないでしょうか。


管理職に必要なスキルを身につけていきいきと働こう!

この意識調査の中で管理職者に必要なスキルなども調べていますが、これらの情報は管理職としていきいきと働くためのヒントを与えてくれるでしょう。管理職者としてもっとも重視していることは、男女ともに「コミュニケーションの向上」で、女性管理職は「ホウ・レン・ソウの徹底化」を挙げる人も多かったのが特徴です。また、管理職になるために必要なスキルとしては、男女いずれも「決断力」が1位。上位に挙がったスキルのうち、女性に多かったのは「細かい気配りと配慮」、男性に多いのは「日々、しっかりと当たり前のことをやる」でした。さらに、多くの管理職が「人の育成はコミュニケーションから始まる」や「真のリーダーとは、できる人ではなく、伸ばす人」という言葉に共感を示しました。

部下のモチベーションを上げられない、必要な注意ができないといった悩みを解決するにも、部下に考え方の押し付けを防ぐためにもコミュニケーション能力は役立ちます。管理職としてのストレスを軽くするには決断力を身につけるとともに、日頃のコミュニケーションを大切にしましょう。