海外赴任者の深刻なストレス事情

海外赴任者の深刻なストレス事情

ジャンル:労務管理

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平成27年12月から実施されるストレスチェック制度。この制度は国内の企業が対象となりますが、実は外資系の企業に関しては、義務付けはされていません。ただし、日本の企業から海外に長期出張している従業員に対しては、ストレスチェックの実施が義務付けられています。

「海外赴任者についてはうっかり忘れていた…」

そういった事態を防ぐために、まずは海外赴任者の深刻なストレス事情を把握しておきましょう。

■海外赴任者のストレスの原因って何だろう?

ある調査によると、海外赴任者でストレスを感じたことがある人の割合は、なんと「6割を超えている」とのこと。では、その具体的な理由はどのようなものでしょうか。以下に、主な理由をまとめました。

・言葉の問題

・気候など生活環境の違い

・文化や生活習慣の違い

・治安や安全の違い

・現地社員への対応

・同行した家族との問題

・現地の日本人コミュニティとの関わり

主に想定されるケースをまとめただけでも、これだけのストレスの原因があります。
中でも、気候や生活習慣、安全の問題などは、どのような方でも避けて通ることはできません。

■セルフケアの方法は色々ある

海外赴任者へのヘルスケアはさまざまな手段で行われており、特にストレスに対するセルフケアの方法については、メディアなどでも頻繁に取り上げられています。例えば、

・インターネットなどでストレス診断を行い、ストレスを感じているようなら休養やスポーツをする

・日本人が安心できる施設や、リラクゼーション施設に足を運ぶ

・現地の医師や専門家に相談する

などのセルフケアがあります。

■全ての方がセルフケを実践できるわけではない

前述の通りさまざまなセルフケアの方法はあるものの、中にはセルフケアを実践できない状況があるのも避けられません。例えば、

・適した施設を見つけることが難しい地域に住んでいる方

・言語の違いによって、医師や専門家に自分の状態を上手く伝えられない方

・海外勤務中の多忙により、実践する時間を確保できない方

上記に当てはまる場合には、具体的なセルフケアの方法を知っていても、実践することが難しいでしょう。そのような海外赴任者は、海外での勤務が続く限り、ストレスを溜めてしまう恐れがあります。

■おわりに

今回実施されるストレスチェックは、そのような海外赴任者でも、自分の精神状態を的確に把握できる制度です。そのため、海外赴任者を抱えている企業はもちろん、海外赴任者本人の方も、積極的に利用することを考えてみましょう。