その薬、大丈夫?胃痛の種類とその原因
ジャンル:セルフケア
その薬、大丈夫?胃痛の種類とその原因
ジャンル:セルフケア
この記事を見ているということは、すでに胃痛でお悩みか、胃痛経験者ではないでしょうか。
「胃痛が始まるとすぐに薬を飲むけど、なかなか効かない…」
そのような方は、いつも飲んでいる薬を見直してみてください。
胃薬にもさまざまな種類があり、胃痛のタイプによって適した薬は変わってきます。
もしかしたら、あなたの胃痛には違った薬が合っているのかもしれません。
■胃痛にも種類がある
ひとくちに胃痛と言っても、原因によって種類が異なります。
大別すると胃痛の種類は、
○胃酸過多タイプ
過剰に分泌された胃酸が胃を刺激することが原因
○消化不良タイプ
食べたものを運ぶための、「ぜん動運動」が上手く働かないことが原因
上記の2つに分けることができます。
では、具体的にどのような薬が適しているのかについて、以下でタイプ別に見ていきましょう。
○胃酸過多タイプ
・H2ブロッカー
胃酸の過剰分泌を抑える薬です。胃痛だけでなく、胃のもたれやむかつき、胸やけなどにも効果があるとされています。
・制酸薬
「制酸剤」とも呼ばれており、胃酸を中和する薬です。胸やけや胃のむかつきに効果的とされています。
・粘膜修復剤
胃の荒れた粘膜を修復したり、再生機能を高めたりする薬です。胸やけや胃のむかつき以外に、胃部不快感やげっぷにも効果があるとされています。
・鎮痛鎮痙剤
副交感神経に作用し、胃の緊張や収縮を抑える薬です。キリキリと痛むような胃痛に効果的とされています。
○消化不良タイプ
・健胃薬
「健胃剤」とも呼ばれており、消化液の分泌を促進する薬です。胃のもたれやむかつき、吐き気などに効果があるとされています。
・消化薬
食べたものの消化を助ける薬です。胃が重たく、食欲がない時などに効果的であるとされています。
このように、胃痛の原因だけでなく具体的な症状によっても、適した胃薬は変わってきます。
普段飲んでいる薬は、あなたのタイプに合っていたでしょうか?
■胃酸過多になるのはストレスが原因かも
もし、あなたの胃痛が胃酸過多タイプであれば、その原因はストレスかもしれません。
例えば、仕事などでプレッシャーを感じている時に胃が痛くなったりしませんか?
胃だけに限らず、体の中で起こる働きには「自律神経」が調整役として大きく関わっています。
そんな自律神経には精神的ストレスに弱い面があり、ストレスを感じると正常に働いてくれなくなってしまいます。
その結果、過度に胃酸を分泌し過ぎてしまい、胃痛を引き起こしてしまうというわけです。
さらに、
・不規則な生活
・栄養バランスが偏った食事
・食べ過ぎ
なども、胃酸の過剰分泌の原因となります。
また、胃潰瘍などの深刻な病気が隠れている可能性も考えられます。
胃痛が頻繁に起こったり、市販薬を飲んでも痛みが長引いてしまったりするような場合は、早めに病院で受診をして、原因をはっきりさせることが望ましいでしょう。
■ストレスが原因の胃痛だったら?
胃痛の原因がストレスである場合には、仮に病院で受診したとしても、原因を取り除くことは簡単ではありません。
ストレスを解消するには、さらにストレスの原因を突き止める必要があるためです。
その原因を解消できなければ、いくら胃薬を服用したとしても、再発のリスクが高くなってしまいます。
特に仕事がストレスの原因になっていると、安易に仕事を休んだり、辞めたりすることも難しいでしょう。
なんとか仕事を続けながら、取り組める解決法を見つけ出したいところです。
そのような方におすすめしたいのが、2015年12月から義務化されたストレスチェックの活用です。
自覚できなかったストレス、そのストレスの原因を調べることができるため、良い解決策も見つかるかもしれません。
ストレスからくる胃痛にお悩みの方は、自分の職場で実施されているストレスチェックについて調べてみると良いでしょう。