不倫カップルが生まれる職場

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ジャンル:セルフケア

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不倫カップルを題材にしたドラマが記録的なヒットになったのは記憶に新しい。ある調査では、不倫を経験したことがあると答えた女性は全体の53%にも上るという驚きの結果も出ており、不倫はとても身近なところで起こっているようだ。
また、不倫経験がある男性に不倫相手との出会いの場所を調査したところ、40%が職場と回答している。これも、先の質問に劣らない衝撃の事実である。

不倫は立派な法律違反であり、発覚すれば厳しい社会的制裁を受けることになる。会社内での信用を落とし、出世の道が閉ざされることはまだ序の口、最終的には居心地が悪くなって退職せざるを得ないことも十分にあるだろう。
結婚生活が破綻し、会社員生命も終わる。すべてを失ったところに、不倫相手が残ってくれるとも考えにくい。そうなれば、まさに何もかも失ってしまうのである。
そんな恐ろしいリスクがあるにも関わらず、なぜ多くの人が職場での不倫に走ってしまうのだろうか?

■不倫のスタートはストレスを共有することにある

職場で不倫関係に陥る男女は、同じストレスを共有することで仲を深めるケースが多いようだ。
「彼女は妻とは違い、自分の苦労を分かってくれている」
「私が辛くても旦那は何もしてくれないけれど、彼はサポートしてくれる」
などという相手への信頼がきっかけになる。仲間意識が強くなりすぎて、恋愛感情に発展してしまうのだ。お互いを理解し合える同僚に恵まれることは大変結構だが、相手への信頼が徐々に加速し、良からぬ関係にまで至ってしまっては困る。
上記のようなケースが多いということは、つまり「誰かに深く理解してもらわなければ耐えがたいストレス」を抱えてしまう状況下では、不倫の発生率が高くなるということだ。従業員を不倫に追い込んでいるのは、企業がつくり上げた就業環境にあるとも言えるのである。

■企業が注意するべき就業環境とは?


長い労働時間や残業、期待を大きく下回る待遇面などが、従業員に耐えがたいストレスを与えることは想像に難くない。では、それ以外に企業が注意するべき就業環境には、例えばどのようなものがあるだろうか?

1.従業員の平均年齢や性別
従業員にとって人間関係は、大きなストレスの要因になり得る。ほかの従業員と「話が合わない」「雰囲気が合わない」などの理由で、仕事を辞めてしまうといったケースは少なくない。
特に従業員の年齢や性別に偏りがある企業では、孤独を感じる従業員が生じやすい。普段孤独を感じている従業員が、ふと異性から優しくされたら、恋愛感情を抱いてしまうこともあるだろう。細かく言えば、出身地や学歴などの偏りも、孤独を感じる原因となりやすい。

2.社内教育制度の充実度
「先輩の仕事を見て覚えて」
「分からないことは自分で調べて」
のように、社内に教育システムというものが、そもそも存在していない企業も中には見られる。右も左も分からない新入社員や転職社員にとっては、不親切な就業環境と言えるだろう。そのような社員に対して、優しくアドバイスしてくれる異性の先輩が現れたら、恋愛感情を抱くのも無理はない。
一流の大学を出ていても、ビジネススキルを専門的に学んだわけではないため、ほとんどの業種では社内教育制度が必要である。特に、入社してすぐのタイミングはストレスを感じやすいため、新入社員や転職社員をしっかりとフォローすることが大切になるだろう。

このように、従業員の傾向や企業の体制などによるストレスが原因となり、不倫に発展してしまうケースもあるのだ。単に恋愛欲や性欲だけが、不倫の原因ではないことを分かってほしい。

不倫関係にある従業員の存在を知ったとき、または自身が不倫をしてしまいそうなときは、一度冷静になって「ストレスによって誤った判断をしているのではないか」と考えることが大切だ。