若い社員がストレスを感じるシーンとは?

若い社員がストレスを感じるシーンとは?

ジャンル:労務管理

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管理職の人にとって「どのように人材を配置して仕事を効率よく進めていくか」ということは、どんな職種であっても共通した悩みでしょう。とくに世代が離れていると、考え方がまるで異なっており、物事に対する感覚から違うことに戸惑う人も多くいるのではないでしょうか。
また、今後は社員のストレスチェックも管理職の管轄となり、さらにきめ細やかな采配が求められてきます。そこで、世代が離れている若手社員がどのようなシーンでストレスを感じているのか、解説していきます。

若い社員が重きを置くのはなにか?

いつの時代も、若い世代が「自分の時間」を大切にすることに変わりありませんが、好景気の頃と現代では環境が異なってきています。
景気が良かった頃は働いた分だけ自分が使えるお金も増えていき、プライベートの時間が少なくても、お金をかけた贅沢なひとときを過ごすことができました。
しかし、今の若い社員は就職氷河期などを幼い頃から見てきた世代のため、節約志向に重きを置いている傾向があります。どれだけ働いたとしても、なかなか給与には反映されないことも多く、お金や時間をどのように活用したら効果的なのかを慎重に考えて行動してしまうのです。
そのため、会社にいる時間や仕事仲間といることよりも、自分が満足できることにお金や時間を使う傾向があります。

若手社員がストレスを感じるのは

あるアンケートによると、比較的若い社員がストレスを感じる要因に「上司との関係」と答えた人が8割以上になりました。
管理職に身をおくようになった世代が、若手とどのように向き合っていけば良いのか悩んでいるように、若手も上司との関係で悩んでいることが受け取れます。
「上司との間で特にどのようなことにストレスを感じているか?」との問に関して、「理不尽な命令」「非効率的な仕事の進め方を押し付けられる」「飲み会などの付き合い」などが挙げられています。
これらのことから「自分の時間が奪われる」と感じるようなシーンに対して、ストレスを感じていることが判ります。

「豊かさ」に対する感覚も異なっている

この二十年で、豊かさに対する感覚も随分と変わっています。若い社員は幼少の頃から当然のようにスマートフォンなどの情報機器に接し、インターネットが身近にあるような生活を送ってきているので価値観が非常に多様です。
また、テレビなどでニュースを見ても不景気な話題が多い時代を見て過ごしてきたため「いつ倒産しても不思議ではない」という感覚があり、自分のスキルを磨くことを重視し「自分が入社した会社が倒産してもすぐ次に行けるように」と考えている社員が多くいます。

若手と接する上で必要なのは

若手の社員と接する上で必要なのは、それぞれの個性を早い段階でつかむことです。
「彼・彼女らが会社に何を求めているのか?」「満足度が高いものは何か?」など、細かく把握しておく必要があります。
飲み会などに誘って知ろうとする方法は、若手にストレスを与えてしまうだけですので、業務の中からそれぞれの性格や考え方などを知っていくことが重要です。
また若手の主体性を尊重し、意見に耳を傾ける姿勢も必要になります。
同じ年代で社員を一括りしたりせずに、個人を尊重している姿勢を見せることが、若手と付き合っていくための第一歩と言えるでしょう。