オリンピックアスリートも実践!? 適度なストレスが良い理由
ジャンル:セルフケア
オリンピックアスリートも実践!? 適度なストレスが良い理由
ジャンル:セルフケア
2020年の東京オリンピックに向けて、いま多くの人が出場、そしてメダルの獲得を目指して厳しいトレーニングを積んでいます。彼らの受けているストレスは凄まじいものです。
目標を達成できないのではないかという不安、周りからの期待とそれに応えられるかという心配、そして日々のトレーニングの疲労などが、アスリートたちの心身に降りかかります。しかし、それらに耐えて乗り越えるからこそ、彼らは結果を出せるといえます。
アスリートでなくても「追い込まれると凄い力を発揮する」という方は皆さんの周りにもいるのではありませんか? 一種の「火事場の馬鹿力」も、ストレスという外圧があって始めて発生するものです。
適度な「ストレス」はやる気をだす
ストレスとは、生活上のプレッシャーやそれを感じたときに覚える感覚のことを指します。ストレスの原因となるものはストレッサーと呼ばれ、これにより私たちの心身のバランスが崩れるとそれを元に戻そうとさまざまな反応が起こります。
過剰なストレスが私たちの身体をボロボロにするのは、皆さんもご存知のとおりです。しかし、ストレスには私たちの適応性を維持したり、肉体的・精神的な疲れに対する抵抗を付ける上で、なくてはならないのです。
例えば精神面で、仕事の納期や目標がこれにあたります。「いつまでにこの仕事を仕上げないといけない」、「今月はいくら売上を出さないといけない」といったものもストレスです。しかしこれらがハッキリしていないと、人のモチベーションは維持できず仕事にも支障をきたします。
また肉体面であれば、疲労もストレスの1つです。持久力や筋力というのは外部からの負荷というストレスをかけることで成長します。逆にストレスを一定期間かけないまま(トレーニングをいっさいしていない状態)でいると、持久力も体力もみるみる低下していきます。
このように、ストレスが心身に「良い」場合もあるのです。
ストレスとリラックスの調和を目指す
程よいストレス、緊張感にプレッシャーは仕事でも重要です。これらは私たちの心を焚きつけ、目標達成のための躍進の素になると言えるでしょう。
ストレスのバランスが崩れていると、仕事の進み具合に支障が出ます。ストレスのバランスを計れるストレスチェック制度は、企業にとってもメリットの多い制度です。
ストレスチェックテストを受けた労働者たちの個々の結果は企業には分かりません。しかし個人を特定しない形で、ストレスチェックを受けた組織のデータを知り、分析することは厚生労働省からも推奨されています。企業はこの結果を元に組織の現状を把握して、職場環境の改善に取り組むことができるのです。
程よいストレスの下で、社員は熱意を持って仕事に打ち込めているか。過重労働による高ストレスや、逆に仕事量が少なすぎるせいでモチベーションが落ち、仕事の効率は落ちていないか。企業はストレスチェック制度からこのようなことを知ることができます。
ありすぎても無くてもダメ。程よいストレスが、仕事と人生の成功に必要と言えるでしょう。