いったい何にイライラする? 働く男女別ストレスの原因

いったい何にイライラする? 働く男女別ストレスの原因

ジャンル:セルフケア

いったい何にイライラする? 働く男女別ストレスの原因

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男性と女性では脳の構造が違います。脳の構造が違えば、物の捉え方や感じ方も変わってくるものです。
もちろんストレスも。例えば同じ環境下で仕事をしていても、感じるストレスの量やそれに対する反応も男女それぞれ違ってきます。
このような差はどうして起こるのでしょう。男女のストレスの感じ方の違いとその理由についてご紹介します。

脳科学的に証明された男女の差

女性の方がストレスに敏感であるということは以前より指摘されていました。その証拠が、2010年に発見されています。
2010年に行われたマウスを用いる実験において、メスのマウスの脳は"CRT"と呼ばれる異常事態を知らせる物質にオスよりも敏感に反応するということが分かりました。そしてこの反応は、人間にも同様のことが言えるのです。
これは肉体的に弱い女性が自分やわが子を守るために、危機にいち早く察知するために発達した一種の進化の結果だと言えます。

男女別のストレスへの反応

ストレスへの反応も男女別に違うことが分かってきたのです。
女性の場合は、ストレスを感じるとやけ食いに走る傾向があります。特に肉類や甘いものを食べる女性が多いのが特徴です。
これは女性の脳が男性の脳よりも、ストレスをやる気に変えてくれるセロトニンが不足しているせいです。そのためストレスが溜まると、食べることによってセロトニンの分泌量を増やしてくれる肉類や甘いものを求めるようになります。
一方男性はストレスを感じると酒やギャンブル、そして浮気に走りやすくなると言われています。
これは男性の脳が、ストレスを受けるとドーパミンを求めるようになっているからです。そのためドーパミンが分泌されるような行動を取るようになります。そしてこのドーパミンを分泌するために、男性は女性よりもスリリングでハイリスクな刺激を求める傾向が強いところにあります

男女別ストレスを感じる物の違い

厚生労働省の平成24年労働者健康状況調査において、働いている男女にそれぞれ仕事とストレスに関係したアンケートが行われました。このアンケートで分かった男女別のストレスの原因を記載します。

男性のストレスの原因
1位「職場の人間関係(35.8%)」
2位「仕事の質の問題(34.9%)」
3位「仕事の量の問題(33.0%)」

女性のストレスの原因
1位「職場の人間関係(48.6%)」
2位「仕事の質の問題(30.9%)」
3位「仕事の量の問題(27.0%)」

原因こそ一致していますが、その比率に特徴がでました。トップ3が拮抗している男性に比べて、女性は「人間関係」にストレスを感じやすいことが分かります。
また、男女別の4位以下にも特徴が出ていました。
男性は「会社の将来性(29.1%)」「昇進・昇給(23.2%)」「定年後の仕事・老後の問題(22.4%)」などにストレスを感じていることが明らかになりました。
一方女性は「仕事への適性の問題(21.0%)」「定年後の仕事、老後の問題(19.6%)」「雇用の安定性の問題(18.7%)」ということにストレスを感じている傾向にあります。

働く以上はストレスからは免れない

男女はストレスの原因など違いこそしますが、どちらの性別も職場と仕事に多くのストレスの種を抱えています。
ストレスチェックは、男女問わず労働者達の精神状態を検査するための有効な制度です。今回の義務化をむしろ良いきっかけに労働者のケアや職場環境の改善を計れば、男女どちらの労働者も気持ちよく働ける職場になることでしょう。