大企業に見るメンタルヘルスケア【富士ゼロックス編】

大企業に見るメンタルヘルスケア【富士ゼロックス編】

ジャンル:インタビュー/コラム

大企業に見るメンタルヘルスケア【富士ゼロックス編】

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「15人に1人」という数字はなんの人数かご存知でしょうか? これは、生涯1度はうつ病にかかる人の数です。つまり現在いる1億3000万人の日本人の中に、生涯うつを患うかもしれない人は約870万人いることになります。

このような現状のもと、2015年12月からストレスチェック制度が導入されました。これにともない、さまざまな企業で従業員のメンタルヘルスを配慮した取り組みが多数行なわれるようになってきています。

ここではいち早く対策にうごいた、富士ゼロックスで行なわれているメンタルヘルスケアを紹介していきます。

2011年にはトライアルを設置

富士ゼロックスでは従業員のメンタルヘルス対策に、2011年にトライアルとしてワークスタイル変革委員会を設置しました。主に従業員満足度を向上させる目的で設置された組織です。

健康促進と生産性向上の2つをテーマに絞って活動が続けられてきました。このトライアルチームが設置された理由には、働き盛りの年代がうつ病などを患ってしまい、3ヶ月以上の長期間にわたって現場を離れてしまうケースが急増してきたという社会的背景があります。富士ゼロックスは敏感にそのことを察知し、早々に対策を練ってきたのです。

「集中タイム」やラジオ体操の導入

集中タイムとは人に邪魔されない時間を1時間だけ設けるというものです。富士ゼロックスでは14時から15時の1時間を集中タイムとして設定、生産性の向上を図ってきました。その時間は自分の仕事にのみ集中でき、生産性の向上を見事に成功させました。
また、集中タイムの後にはラジオ体操をすることによって、体を動かしストレス発散に役立てています。

リフレッシュルームの設置

昔から喫煙者には喫煙所などを設置する配慮がされていましたが、非喫煙者が休憩するときにリラックスできるような場所が企業内にありませんでした。そこで、しっかりとリフレッシュできるように工夫されたリフレッシュルームが設置されるようになりました。

リフレッシュルームの中は靴を脱げるよう絨毯がしかれ、椅子やテーブルはもちろん置き菓子も常備されており、パーゴルフやハンディマッサージ機がおいてあります。

このように福利厚生の充実を図ることで、従業員のメンタルヘルス対策をしているのです。

従業員のメンタルヘルス対策は組織力強化に


富士ゼロックスが行なってきているように、今後は従業員のメンタルヘルスケアは非常に重要な対策となってきます。
しかし、富士ゼロックスのように自社の力だけでメンタルヘルス対策を行い、効果をあげることは決して容易なことではありません。また、富士ゼロックスのような対策方法が自分の会社でも可能か分からない、とお考えの人もいることでしょう。
そこで、外部にメンタルヘルス対策を任せることをおすすめします。
先に触れたように、メンタルヘルスを損なったときに現場を離脱する恐れがあるのは、これから会社を引っ張っていこうという働き盛りの年齢層です。これは、どの企業にとっても他人事では済まされない課題でしょう。その解決を、メンタルヘルス対策のプロに依頼をしてみてはいかがでしょうか?
従業員が気持ち良く働けるということは、パフォーマンスを最大に発揮できるということでもあり、それは組織力強化にもつながっていきます。

皆さんもぜひ、メンタルヘルスケア対策のプロと共に、富士ゼロックスのような対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。